コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             続 九州での暮らしと釣り

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

続 九州での暮らしと釣り

北関東出身の僕が九州の釣師に成ってからの釣り~

情報発信をするといういうこと


前回の話の経緯で、約5年程前、ブログ:東洋式疑似餌釣研究所 は、スタートした。
その大きなテーマは、西洋から始まったルアーやフライの釣りも、日本に導入されてから半世紀を過ぎて、今では日本から世界に発信する時期になってきている。

他から教えて頂いたものを、感謝して恩返しするといった、日本らしいものの考え方、文化、それは素晴らしい事である。

アングラーからアングラーへ良い循環が生まれて、世界中のゲームフィッシングで、東洋式の釣り方が広がってゆく事を、遠くは夢に見ているからである。 

今は、日本発、アジア発、の疑似餌釣があるべきだと。
DSC00993.jpg
(Author)著者名は Megaceryle とした。
色々候補はあったのだが、ヤマセミの学名に由来する。

なぜヤマセミかというと、昔、ヤマセミを秩父で見たとき、その優雅な姿に僕自身が感動した事、それと、ヤマセミが自分の羽を水面に落として虫と間違えて水面に出てきたヤマメやハヤを捕まえるという行動から、疑似餌釣と結び付を感じ、野生の知恵に深く、感銘を受けたからであり、改めて野生は素晴らしい。

ブログ開始当初は、北関東時代に撮影した釣行写真をデジタル化して残し、記事にする作業から始まった。
画像 161
通常、ブログ発信には、写真なり、釣行データなり、「ネタ」を必要とするのであるが、そのネタには困らないほど、過去の遺産があったのである。

写真を撮っていた時代の事

過去の写真の半分は、仲間の撮影である、僕の釣行シーンを一眼レフカメラを片手に持ち追っていた仲間が居た。

彼は、僕等がしている、面白い釣りを、記録に残さない訳にはいかないという一身で、ファインダー越しに僕の姿を追い、シャッターを切っていたという。

それは、90年代後半~2000年代前半、時代は先のバスブーム終盤の頃の話である。
20070606182039.jpg
大型釣具量販店に市場を奪われ、小さな釣具屋は徐々に閉店に追い込まれ、次々に街から姿を消していく状況にあった。

僕等は、ある釣具屋で知り合い、その店の常連で、釣り場を開拓する、先遣隊だったのである、常に、新しい釣を探して、皆に伝えるのを身上としていたのだが、誰にでもという訳では無く、この楽しい釣を釣具屋のお客さんに成ってくれる人だけに伝えたい。
そう思っていた。

そう、釣具屋のお客さん限定情報の発信である。

僕等の居場所、溜まり場、遊び場は、自分達で守る必要があった、それが過言ではないほど、市場が激化してゆく中で、小さな釣具屋を守るために、売り上げに少しでも貢献したかったのである。

内陸のバスとヘラの釣具屋だったのに、本流トラウトやソルトの商品を置かせてもらい、釣行写真、魚拓、手書きの釣行記事を店内に掲載して活路を見出そうとしていた。

何時しか、「仕入れアドバイザー」に成っていた。

自分達で考えて仕入れを提案して、それで釣果を出して、売れるようにするまでが僕らの役目。

本当は、そんな事は店主、店員のすることだろうけど、従業員は無く、家族で営業している小さな店である、僕等は完全なボランティアでそれを行った。

ここまで、客に愛された釣具屋は、後にも先にも無いだろう?と思えるくらい、僕等は真剣だった。
本流

そして、心の底から笑う事、喜ぶ事、悔しがる事、分ち合う事を知った。

その時、既に、僕の中では情報発信をする意味とか、ベースみたいなものが出来上がってたである、ブログに登場する古い写真はそのときのものであり、当時から魚の写真には工夫をしていた、「どうしたら釣りたい魚に、行きたい場所に写るか?」というのがテーマだった。

僕が当時やってきた、「シーバスおかっぱり無料ガイド」 も 「利根川サクラマス無料ガイド」 も 自分の釣仲間が欲しいからじゃなく、僕等の釣具屋を守りたいという、その一環で行っていた事である、そうして内陸の釣具屋にも、シーバスフィッシングをする文化が生まれたのである、今までは、無かった、シーバス情報、港湾、干潟、河川、と お客さんたちは広がっていった。

店内のロッドコーナーには、僕が利根川でキャスティングしている姿の大きな写真が飾られた。
それは、少し恥ずかしかったけど、凄く嬉しかった。

それから数年後、僕が九州に来て間もなくのこと、兄貴分だった釣具屋の店主が、難病に倒れ、この世を去った。

九州に行き、写真を撮る意味が無くなったのは、見せる場所、魅せる相手を失った事、そういう意味も含んでいるのである。
C3.jpg
兄貴分の店主は天国で僕等の事を見ていてくれるだろうか・・・



上げ潮の攻略

やがて、ブログでの筑後川シーバス釣行記を始める。
そこでは、上げ潮のタイミングが一つのキーポイントになっている。


僕がスズキ釣りを覚えた東京湾では、総じて満潮から下げを釣るのがセオリーだった。
ところが、この筑後川では、何故か上げ潮のタイミングで良い釣りをすることが多い。

大きな理由は、下げは激流でも、上げはマイルドな潮で、良い流速が長く続く事が多いからチャンスも多いのである。

以前、魚は泳いで海から来て、泳いで海に帰ってゆくのかと思っていたが、フィールドを観察してゆく中で、この考えが間違いであると思い知らされた。

大きな潮汐の中で、ベイトとなる甲殻類も小魚も捕食者のスズキも、大きなマクロの目で見れば、その潮にのって川を上り、下げと共に海に戻る。

移動中のスズキは何もせずに潮に乗って、流木の様に、水に漂い移動する。 

魚の立場からすれば、潮に身を任せたほうが、無駄なエネルギーを消費しないで、ベイトのいる場所まで運んでもらえるのだから、実に都合が良いのである。

その根拠は、筑後川に限らず、そういう光景を何度も見ている事が大きい。

概ね、生物の移動を伴う行動は、無駄が少なく合理的なものである。

そう、筑後川ではこの上げ潮を、どう釣るのかで楽しみの幅が変わってくるのである。

僕は夏のある場所で上げ潮のパターンを発見した、その後、仲間である筑紫次郎氏、釣友氏の両氏にのみ、その存在を明かした。

彼らは、早速、結果を出してくれた、それだけではなく、僕が答えを出しきれてなかった各ポイントでも、次々に結果を出してくれたのである。


シーバスの写真撮影は

今だからの話であるが、当初の釣行記では携帯での写真撮影だった。

それは情報発信してゆく上で、難ありです、問題外です。
F1060006.jpg
しかし、当時の僕は、夜間だとちゃんと写らないことすら知らなかったのである、過去の釣行写真は全て、PENTAX製のエスピオ105WRという防水&ズームのコンパクトカメラ(フィルムカメラ)で撮影していた。
九州に来て以来、暫く写真に興味の無かった僕は、まあ写ってればいいか・・程度の撮影で携帯電話でパチリが多かったのである。

しかし、ブログ掲載用となると、どうしてもデジカメなしでは困難な事がわかり、半年後くらいからはデジカメでの撮影に切り替えた。

数多く写真を撮る中で、読者向けの写真はどうあるべきか、自分らしさをその中で出すにはどうしたらを考えた結果、今の撮影スタイルに落ち着いた。

僕は写真の素人なので、カメラは安物、PENTAX製のオプティオE90での撮影であるが、良いものを切り抜きたいという、気持ちはプロ?である。

シーバスの撮影、その中で気をつけていることが二つある。

そのひとつが、キャッチしたら素早く撮ること。
もうひとつが、目に、鱗に、ピントを合わせること。

それだけで、魚は生きたままの姿で写真に納まる、時間が経てば経つほど、魚は酸欠になり、生きていたとしても死んだ魚の目になってしまうもの。
生きたままを伝えたい、その気持ちを一番に届けたい。

魚は、目にピントを合わせて、撮ることで生き生きと写るもの、ピンボケは一番無駄なので、撮るからには操作や設定をきちんとやるべきであると考える。

そして、リリースをちゃんと行って蘇生して魚が命を繋げるのが僕らの努めである。

成るべく早く逃がしてあげる事、それは凄く大事である。

それがたとえば、夏の渓魚になると躊躇に現れ、20秒以内に撮影を終えないとリリースすら困難になってしまう。


カワゴカイのバチ抜け

九州にきてから、バチ抜けパターンで釣ったという例を聞いた事が無かった。

早春、2月の始めの大潮から、東京湾のあるエリアでは、バチ抜けがスタートする、産卵したスズキがアフターで帰ってきて最初の滋養強壮の餌がバチなのだろう。
PIC_0198.jpg
毎年、面白い釣をさせてもらっていた。

九州、筑後川流域ではどうだろう?それはずっと疑問だった。
あるベテランからは、有明海はベイトが多いので、この界隈で「バチ抜けパターン」は無いとまで言われた。

ところが、4年前の冬、仲間がその欠片をフィールドで見付けてしまった。

それは、カワゴカイだった。
そうして、バチ抜けの釣りを試してみるとドンピシャリ、釣れるのである。

何処でも定説はある、それは間違いじゃないと思うが、100% では無い。

バチ抜けに限らず、東京湾での定番の釣り方、地方でやって無い釣り方、それは沢山ある。

逆に、地方では定番で東京湾ではやられていない釣りもあると思う。

情報発信、情報の共有化は、この釣りに新たなる未来を見せてくれるのだろうか。

結論、上げ潮の釣りやバチ抜け、こういう発見があるから、釣は楽しい。


この先、これからの釣り

色々な経緯と、切欠があって、釣リブログを始めて、早いものであと2ヶ月で5年になる。

僕が一番伝えたい事は何か?と考えてみると、ある日、釣と出会う事で始まった、僕の物語を伝えたいと思っている。

平凡な日常にも、釣りという世界を入れると、物語になるという事。
僕の様な、平凡な人間にも、釣に纏わる物語がある。

最近、色々な方から、僕の「世界観」に関して言われる事が多くなった。

僕が見ているものは、僕だけにしか見えないもの?いいやそうじゃない。

誰にでも「見えるはず」だと思う。

僕の世界は、特別な世界じゃない、何処にでもある世界。
足元の石ころのように、そこにそっと在る。

生まれてから死ぬまでの時間だけ、見る事の許される世界。

これまでのように、これからもその世界には釣があり、フィールドがあり。

魚や仲間と出逢い、僕の命の限り続いてゆくのだろう。

最近は、今まで以上に、これからが楽しみで仕方ない。

ワクワクしたあの頃の記憶、カァーっと熱くなれる瞬間。

あと、何回味わえるのだろう。

これからも、一瞬、一瞬を大事に釣りたい。

それを、九州の釣師として、物語りに鏤めて行こう。

テーマ:釣り全般 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/12/14(金) 23:41:12|
  2. 嗚呼、釣り人生
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

Megaceryleさん
こんにちは

左岸の釣り師
何度見てもイイ写真です

読み手を意識した
しっかりした文章だけでなく
写真もそうだったんですね
なるほどと思いました

毎度、記事UPが楽しみです。
  1. 2012/12/15(土) 12:35:03 |
  2. URL |
  3. ジェロ #d3xRQPUk
  4. [ 編集 ]

だから・・・

毎度です。

だから・・・

デジカメのLEDの照射機能は・・・

必要なんだってば・・・(爆)



  1. 2012/12/15(土) 14:05:57 |
  2. URL |
  3. 筑紫次郎 #ILIyQHMc
  4. [ 編集 ]

お久しぶりです

ブログのアップをいつも楽しみにしております。
毎回期待を裏切らない記事をありがとうございます。ある意味わたしの活力源にもなっております。わたしは相変わらず時間を見つけては小魚たちと戯れております。また最近、古い友人が釣りの楽しさを覚えてくれました。旧友ではありますが、また新たな友人ができたような嬉しさがありました。釣りは不思議ですね・・・
  1. 2012/12/16(日) 12:32:09 |
  2. URL |
  3. 波乗三平 #-
  4. [ 編集 ]

ジェロさん

コメントありがとうございます。

左岸の釣り師。

何だかその呼び名、良いですね~戴きます!
革新の釣師、左岸派、保守の釣師、右岸派。
捻りすぎかな(笑)
  1. 2012/12/16(日) 18:52:26 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

筑紫次郎さん

コメントありがとうございます。
まったくもって仰せの通りです、実は我が家の大蔵省に相談して、来年度の撮影機材予算をお願いしましたが、却下でございました(泣)
  1. 2012/12/16(日) 18:56:19 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

波乗三平さん

コメントありがとうございます。
本当にお久しぶりですね、お元気そうで何よりです。

ほうほう旧友ですか~お仲間が出来たなら楽しいでしょう。 
楽しい釣りに、僕も誘ってください(笑)
  1. 2012/12/16(日) 19:00:18 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

やっとゆっくり読むことが出来ました。冒頭で一旦中断、わざわざ落ち着いて読みなおした記事はきっと初めてです。
これからも命の続く限り遊びましょう。
  1. 2012/12/18(火) 13:37:05 |
  2. URL |
  3. shota #-
  4. [ 編集 ]

shotaさん 

コメントありがとうございます。
そんな立派な内容ではなく、これは、僕の自己紹介です(笑)
思いっきり遊びましょう、そして、笑いましょう。
僕も夏休みの冒険の続きを楽しんで行きます。

  1. 2012/12/18(火) 22:21:39 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

う~む、相変わらず読ませる記事ですね。雑誌の記事かそれ以上のクオリティ

ペンネームのMegaceryleと時々『いつ撮影したの、これ?』という画像の数々には、こういう裏話があったとですね
  1. 2012/12/29(土) 16:43:55 |
  2. URL |
  3. ばんぱく #-
  4. [ 編集 ]

ばんぱくさん

コメントありがとうございます。
記事を誉められると、何だか恥ずかしいです。
これはちょっとした自己紹介です(笑)
  1. 2012/12/31(月) 00:34:54 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #-
  4. [ 編集 ]

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Megaceryle

Author:Megaceryle
■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

書籍 東洋式疑似餌釣研究所 2008~2010傑作選

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