コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             九州での暮らしと釣り 

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

九州での暮らしと釣り 

今回は、生まれも育ちも埼玉県の僕が九州の釣師になるまでのお話。


8年前の夏、生まれ故郷を離れ海を渡り、九州へ

人生は時に、小さな切欠で大きく変化する、それは縁やチャンス、転機なのかはわからないが、僕の場合、人生の中での転機は、現在の嫁との結婚で始まった。

ある日から始まった、不慣れな九州での生活、最初は聞いた事のない言葉(方言)に戸惑いながらも、徐々に、この土地に馴染んでゆく。

色々な事があったのだが、結論から言えば、それで良かったと思っている。

釣りに関して言えば、渓流や湖、本流で楽しんでいたトラウトの釣りは、少し遠のいている。
釣行時間などの自由があれば、何れまたそちらも注力してゆきたいと考えてるが、今は生活環境がそれを許してはくれない。

その分、海の釣り、川鱸の釣り、小川での小物釣りは以前よりも更に楽しめていると思う、30年前に既に消えてしまっていた日本らしい原風景の環境がこの地にはまだ多く残っている。

筑後地方の人々は人間味に溢れ、情が深く、目立ちたがり屋でお調子者、それでいて勤勉で真の強い人達である、この土地の様々な人々の助けもあり、何とかこの地で生きている。

北関東と九州、一番は食文化が関東と違う事ではないだろうか、僕は本来、食べ物に興味があるほうではなかったが、この土地の飲食関係は北関東に比べて遥かに充実している、安くて早くて美味いは常識であり、焼き鳥にとんこつラーメン、馬刺しにホルモン、特に魚介や地鶏は新鮮で楽しみの一つである、そして、食べに食べて、太りに太ってしまった。

実に+20キロである。

さすがに、これはマズいと思い立ち、昨年からダイエットを始めて17キロ減量した、あと5キロを目標に日々努力をしている。


日々の生活

僕は、関東を離れる直前まで、街のタイヤ屋の店員だった、車が好きで、その仕事が好きで、何しろ、車業界、お客も同僚も同業者も、どうして釣り好きが多い。

釣り好きってだけで、お客とも話が弾み、結果、商品が売れて、業績が上がり、釣り好きの上司とも円滑にコミュニケーションがとれて良い仕事がもらえる、そんな面白い事は無かった。

釣りも、利根川、東北、北陸河川でのサクラマス、越後の魚野川、秩父荒川本流の大ヤマメ、秩父や長野の渓流でイワナ、ヤマメ、夜は東京湾でシーバス、那珂川から、相模川くらいまでの海岸線を年中走り回っていた。
夏
釣った魚も多かったけど、そんな釣りに飽きている、冷めている、自分もいたりした。
釣れれば良いってのは限界がある、そう感じていた。

それでも、その状況にまったく不満は無かったが、自分の家族が欲しかった、男として、人として、そこは譲れない部分だった。

そうした事が理由で、慣れた環境を、敢えて離れて九州へ行った訳である、九州へ行ったら当然、無職、釣りに関しても0リセット。

流石に無職では、生活は出来ないから、幾つかの自動車関連の会社に履歴書を持って面接に行った、しかし関東から来たばかりって理由でハネられてしまう。

そりゃ人脈無ければ、初期は売れないだろうから、仕方あるまいと思うけど、人を選ぶ立場の人はもっと将来性も見て欲しいと思うのだが・・・

幸い、嫁の実家は、酪農家である、父上の「うちにきて、牛ばせんね、どげな男かわからん奴は、おいは、認めんよ!」その、一声で僕は、酪農という仕事をしながら、職を探すことになった。

正直、酪農は重労働である、飼料の重い穀物や牧草を運び、熱気と臭気に一瞬、気を失いそうになるが、作っているのは食品である、神経質なまでに衛生管理をして乳を搾り、子牛が生まれる晩は寝ずに世話をし、朝早くから、夜遅い時間までの労働、生き物相手に休暇など無いから、過酷ではある。

ただ、肉体的にはキツイが、精神的には追い詰められる事などない分、気楽ではあった、このまま酪農家で良いかなとも思えたくらい、その仕事を気に入っていたが、しかし嫁は、この先、不安定な酪農よりも、普通の会社員に成る事を切に願っていたのである。 

この時代、普通の会社の会社員ってのが有りそうで一番無い職業なのだが・・・

その後の就活で、秋には商社である現在の会社に就職が決まる。
商材も保険から携帯電話、自動車販売、飲食業まで幅が広い、何でも屋さんである。

売ってるものが広ければ、食いっぱぐれが無いだろうと、安易に決めたが、採用直後は、希望の自動車販売の仕事に就くことは出来ず、別部門、しかも名古屋営業所への配属となり、暫く釣りからも家族からも離れた暮らしをしていた。

冬に九州に帰ってくると、再び釣りを再開、釣りに行けるようになるのだが、やがて子供が産まれ、他の父親をされている先輩の皆様同様に、育児の合間の釣りとなっていた。



有明海と筑後川その環境

荒川と利根川、東京湾で育った環境から一変して、これからは、この筑後地方での釣りである。

まず、最初はフィールドの生い立ちを知るべきである。

この北部九州、筑後平野に広がる、有明海と筑後川、そこに今も独自の環境があり大型の有明鱸(有明海産スズキ)を育てる。

氷河期の時代、黄河の河口には、途轍もなく広大な干潟が広がっていたといわれている、その時代、日本列島も、広大な大陸の一部にあり、まだ日本海は無かった。

やがて、海面の上昇、地殻変動ににより、日本列島が生まれ、日本海が誕生し、阿蘇山の火山灰などが流入河川により運ばれ、大きな潮汐差と泥質の干潟を有する、今の有明海が誕生したとされる。

そして大陸由来の生物、魚類、エツやアリアケシラウオが、その命のサイクルを絶やす事無く、現在まで繋げたのは、有明海と筑後川をはじめとする、流入河川が持つバランスの取れた環境の恩恵であるといえる。




この地での釣りが始まる

シーバス釣り自体は、九州に来る以前から、好きでやってきた釣りであり、僕には、この釣りの師匠はいないから、独自にポイント開拓も釣り方も試行錯誤して身に付けてきた事、持論もあったり、マイポイントも数多く抑えていた。

東京湾や利根川では、そこそこ釣る自信も、はじめての人をガイドして釣らせる(某釣具屋の臨時ガイド?)事もしていたので、自信もあったのだけど、しかし、ここは九州、まるで勝手が違う。

関東で使っていた、釣り道具は、ほぼ全てを持ってきたが、正直、どう釣れば良いのか知らなかった、本州、四国、九州の何処にでもスズキはいる、「きっと筑後川にも鱸はいるだろう。」で、事前情報抜きで始まった筑後川での釣り、当初のタックルはCPS862EX‐tiにセルテート2500Rカスタム。

東京湾や利根川で使用していたありきたりのルアー、ナイロンライン10llb、リーダー25lbという使い慣れたラインシステムで挑んだ。

潮止めの筑後大堰から河口まで下流を走り、各所ここぞと思う場所でキャストをするが、物凄い濁り、大潮であっという間に潮が引き、先ほどまで水の中だった場所も陸になってしまう。

そう、一般的には大潮の下げなんて言えば、一番潮が効いて釣りやすい筈なのに、此処筑後川では、それは激流を意味する。尋常ではないスピードで水面が下がり、目の前のポイントは激変する、とても釣りどころでは状況で、初日は完全な下見で終わった。

通日後、情報を探るべく、釣具屋へ出向く。

運良く、近所には大型の量販店があった。そこで筑後川での鱸釣りを尋ねてみたところ、不可解な情報を得た。

「基本はバイブレーション・遠投・エツボイル・トップウォーターで大型、他の情報無し、ミノーでの実績殆ど無し、フローティングミノーでも稀に釣れるらしい。」というものだった。

僕は「そんな馬鹿な事はないだろう?」と思った。

地方のフィールドでの、ローカルな情報は概ね、断片的な事が多い、東京湾の様に全体像としてのシーズナルパターンの基本ベースが無いものである、それはアングラーの絶対数が少ない上に、複数のアングラーから総合的な情報ではなく、少数、もしくは一団体、下手すれば一個人の偏見に満ちた情報なのである。

それは、シーバスに限らず、他の釣り、渓流でもサクラマス釣り同じ事が言える。

過去、インターネットなど無い時代に、僕はそれに散々振り回されてきたから、直感的にこのフィールドはまだ未開の地であると感じた。

先日の下見の際に、メインの大堰以外の場所に釣り人を見かけなかったのも、そういう意味だった事を知ったのである。


未開拓、それならば、一番可能性のある場所を叩け!

8月下旬、二回目の釣行で僕は迷わず、ある場所を目差した。

東京湾の流入河川で言えば、超付くほど有名なポイントがある。「旧江戸」である、そこでの実績ポイントを、この筑後川に当てはめてみたところ、その場所が浮かんだ。

少しだけ早いが、この時期ならフローティング各種⇒シンキング各種ミノーのドリフトで答えが出るはずと過程して、満潮時間にフィールドに立った。

下げの激流になる前に、潮が動き始めるとき緩やかな時間があるはずだ、そこでやるべき事をやってみて考えたいという腹だった。

満潮1時間後、潮が動き始めた。

だが、直ぐに答えは出なかった、海からの強い風は、ラインを上流側へと孕ませコントロールを失ったルアー、その存在すら把握できない状況である。

各種、ルアーローテーションをするが、空振りに終わる。二時間後、足元のテトラが露出してきた・・・あと少しでこの場所も釣りが出来なくなる。



郷に来たら郷に従え

最後の手段としてTDバイブを取り出した。
「郷に従え」という言葉が脳裏にあった。

下流側へ流し込みターンをさせると、「コツン」とバイトした。直後、鰓荒い、45cmほどの黒点を鏤めた魚が、足元の草むらに横たわる。

「え?タイリク?星?」 直感的に、この魚が関東で釣ってきた魚と違う事は理解出来たが、この時点の僕でも、四国、広島方面のタイリクスズキの話は聞いた事はあったが、有明海に居るなんて聞いた事無い。
スズキ
「まあ、釣れたからいいか・・・」と楽観的に考えて、その場を後にした。

帰宅して嫁に「釣れたの?」って聞かれて、「釣れたよ」って答えたが、彼
女は「何で持って帰ってこないの?」と言う。

ああ、食べるのか・・・ 食べるのね、そうね、そうね。

釣った鱸を食べる。

日本の釣り文化として当たり前の事を、東京湾の工業地帯で釣った、不思議なケミカルな味の身が付いた鱸を食べて以来、そんな事も、僕は忘れていた。

「んなら、次はクーラー持って行く!」と答えて、次回の釣行を目論んだ。



やっぱり納得がいかない・・・

最初のシーバスを釣る事は出来た、でも、好きな釣り方じゃない。
やっぱり、ミノーを流して釣りたい。 

数日後、満潮、夜9時、同じタイミングで、TDバイブで釣った「旧江戸みたいなポイント」に行った。

ラパラ X‐RAP 9cm セット。
上流からポイントへ流し込む、ターンを終えた頃、「コツン」っとバイトがあった。

「あーほら、やっぱりミノーで釣れるじゃん!」と独り言を言いながら抜き上げる。

65cmほどの体高のある綺麗な魚、このサイズになると立派である。

「あ、また黒点・・・」 

タイリクなのかなぁ。。と思いながら、鱸の側線にナイフを入れる、真っ赤な血がドバっと噴く、続いて尾びれの付け根にも同様に地抜きを施す。

痙攣して硬直して息の根を留めた鱸をクーラーボックスに放り込む。
命を頂き、命を繋げる、それは、僕ら人類が誕生してから、ずっと続いている事だし、悪い事ではないのだが・・・

やっぱり、この作業は嫌だ、何度やっても、鱸を殺すのは好きになれない。


その後、連発、メケメケ11cmでも同様にバイト、そして同様なサイズをキャッチする。

結果5本釣って、4本キープして終わりにした。
それら全てに「黒点」が存在していた。

それが筑後川、「有明鱸(有明海産スズキ)」との出会いであった。




記録としての写真

どういう訳か、当時の写真は一枚も無い、写真を撮る気にならなかったのだ。

当時の僕は、釣果を自慢するのは「愚かな人間のすること」だと思っていた、自己顕示欲、承認欲の為に、釣りをしているのではない。

釣りが、自己完結できず、その釣果を誰かに見せたいという欲求がある、すなわち自分は人に釣れない魚を釣ったのだと、自慢したいってことが凄く次元の低い事に思えていたのである。

そんな無駄な釣りをするよりも、もっと充実した満足できる釣りをしたかったのである。

スズキに限らず、釣った魚を食べる事、それは暫く続いた。釣れた事への承認、その対象は、嫁や家族だった、後から誰かに話すなんて事も考えてなかった。

当然、ブログなんてする気も、毛頭無かったし、魚釣りに行って釣れた魚を美味しく食べてまた釣りに行く。

そんな原点の釣りに、写真を撮るなんて余地は無いのである。



冬の有明海、春の筑後川

僕の釣りは、この有明海から再スタートした。

場所は熊本県の某港、小さな流入河川がある小さな港、その形状からか、シーバスの魚影が一年中見られる。

此処では、東京湾奥のストラクチャーを打つ釣りに近い感覚でシーバスを釣ることが出来る。
サイズこそ、40~50cmの小型が多いが、東京湾でも、この釣り方では、釣れてくるサイズは同様だ。

しかし、釣れてくるスズキのほぼ全てに黒点があり、また、潮汐差は相変わらずで、ここが有明海である事を思い知らされる。

此処での釣りは、大量に湧いた小さな海老に、シーバスがボイルしている、それを小型ルアーで獲って行くという釣り方である。

ここでも、相変わらず写真を撮る気には慣れず、釣っては血抜きの処理をしてクーラーボックスへ入れて家で調理するを繰り返していた。

釣果こそ、そこそこは釣れていたものの、この頃はまだ、東京湾の釣りをベースに自分の知ってるパターンに合うフィールドを探して、海岸線を右往左往していたに過ぎない。

本来してきた、フィールドに合わせた自分の釣りをしたい、「もっと、自由に釣りたい。」 そう願っていた。

やがて春になり、数回、筑後川へ向かった、その頃の、「課題」は、メジャーポイントである筑後大堰を攻略する事だった。

そんな中、堰下のポイント、前の日の晩から投げ続ける事、10時間、足元のカケアガリからバイト、いきなり釣れたのは76cm、これが、東京湾や利根川なら、満足行くサイズなのであるが、なんとなーく釣れてしまった・・という感じであった。

旧江戸風マイポイントや有明海では、そこそこ釣る事が出来たのだけど、それでもイマイチで満足と呼ぶには、ほど遠い釣りだったが、ただ得る事も多かった、実際、この頃、釣れたシーバスの胃袋の中は、調理前に毎度確認していたから、その内容物から、ある程度の食性を把握する事にも繋がったのである。

フナや手長海老、エツ稚魚、サヨリが意外にも捕食されていたのである。

その後、ベイト由来からの釣りの組み立てが急激に進められて行った、今でこそ、僕の中で定番になるジグミノーの釣り、フローティングミノーによるドリフトの釣り、バイブレーションによるレンジを刻む釣り、そのベースはこの頃に僕の中で組み立て始められていた。



仲間との出会い

釣り場での交流を全く望まない訳ではないが、基本的には人の居ない場所を選んで釣行することの多い僕である。

そんな僕でも、自分と同じフィールドで何度も見かける人に関しては、きちんと話をすることがある。

彼もそんな一人だった、僕がフィールドで夜を徹して釣り、朝を迎えるときには必ず、彼の姿があった、そして一日たりとも彼の姿を見かけない日は無かった。

彼は常にフィールドに立ち続けなければ、その答えは得られないと言う、まったくもってその通りだと思う。

彼は「フィールドに立ち続ける」それを実際に行い、経験上の観点から釣りを唱える。

「よく会いますね?」と話しかけた相手が、筑紫次郎氏筑後川 有明鱸(シーバス)通信だった。

それがご縁で、現在までお付き合いさせてもらっている。

当時、彼も、僕もブログはしていなかった。

ただあまりにも、この地域で言われている、所謂、筑後川の定説と実際のフィールドの状況、事実とのズレに疑問を感じていたところが共通点であり、接点であった。○○じゃないと釣れない。

それは誰が言い出したのか、根拠の無い様な定説が、何時しか一人歩きしてしまっている、僕らはその定説を覆すべく、真実をフィールドで追究する事で意見が一致した。

しかし、名前も連絡先も、聞かぬまま、何時しかフィールドでは見かけなくなっていた。

何時でも会えるからいいか、なんて思っていたら、一年近く会うことが無かった。

こんなことなら連絡先を聞いておけばよかった・・・少し後悔していた。




その夏、その秋

それから筑紫次郎氏との交流は、ぷっつりと途絶えたまま、季節は夏へ移行していた、僕のフィールドはサヨリポイントへ移った、ロッドも9.6fのへビィな物へチェンジした。

ジグミノーでの釣りが見えたある夏の晩、87・84・73cmと良型を連発するが用意したクーラーにはそのスズキ全ては入らなかった。

その頃になると、家族もスズキを食べなれてたのか「えー?またスズキ?」と不満を言うようになった。冷蔵庫ではなく、冷凍庫行きになるスズキの切り身が溜まる度、スズキを殺すのに違和感を覚え始めた。

やがて、僕の釣りに対する情熱もある意味冷め始めていた。

何時しか、再びリリースを意識するようになった、持ち帰るのは食べる分だけ、一晩、一本限り、である。あとはリリースする、撮影も測定もすることなく、リリースしていた。

ノータッチ、ノー計測、水中リリース。そうなってくると、釣るのも虚しくなってくるのだが、不思議とバラしても悔しさが少なかった。

ある夜明けを迎えた朝、大型を釣る事が出来た、測定する事なく鰤袋に入れて家に持ち帰った。

たぶん90cmくらいかなと思って、家に帰り冷蔵庫に入れようとするが入らない、仕方なく頭を落として入れることにした、折角だからとメジャーを当ててみると95cmだった。

帰宅後、物音で起きてきた、嫁に「写真撮ったほうがええよ」と薦められて一枚だけ写真を撮った、久々にスズキの写真を撮った。 

だけれど、めんどうだったのだろう、携帯でパチリだった。
95.jpg

それからも単独釣行が続き、この年は80~90cm台と思われるサイズをこの後も数本追加したが、残念ながら、写真も撮らず、測定もせず、また釣れるだろうと、高を括っていたのだが、後にも先にも、この年ほど大型が連発した年は無かった。

まあ、大型を釣ったところで、その喜びを分かち合う仲間もいなければ、家族も喜ばない、それならば、釣った鱸を執拗に虐める必用などなく、用が済んだら速やかにお帰り頂くのが正しいと思えたのである。


そして冬の日に

僕は、旧江戸風ポイントへ出向いた、凍て付く寒さ、空が何処までも澄み渡り星空の綺麗な12月の夜だった。

当然、釣れなくて、帰れなくて、僅かな可能性を探すべくして、その場所へ降り立った。

何時間釣りしていたであろうか・・・・・・

暫くして、遠くから此方に近づいてくる人影があった、ロッドをもっているところを見ると、釣師の様だ。

それは、筑紫次郎氏とそのお仲間の釣友氏のお二人だった。

「やっぱりこの時期でも通ってるんだね・・・」と、別々の場所で、良い秋を過ごしてきたこと、筑後川から情報を発信するブログを始めたこと、それと連絡先を交換した。

筑後川で出会う事の出来た仲間、フィールドに通う事で生まれた縁、釣行を記録として残す事で何か次にに繋がる気がした。

冬

それから間もなくして、僕も、ブログ:東洋式疑似餌釣研究所を始めた。

一人でぼちぼちやってきた釣りは、徐々に情報共有と情報発信をする釣りへと変わり、魚を釣るという意味、記録を残す意味を持ち始めた。

撮らなくなっていた釣果写真も撮り始めるようになった。

その冬から僕は、北関東の釣師から ようやく「九州の釣師」に成る事が出来た気がした。

そして僕等は、この黒点のあるスズキを「有明鱸」と呼ぶ事にした。

本当に良きフィールド、良き魚、良き仲間が、此処には揃っている。


テーマ:釣り全般 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/12/11(火) 22:33:36|
  2. 嗚呼、釣り人生
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<続 九州での暮らしと釣り | ホーム | 今年の事、これからの事。>>

コメント

+20も凄いが
-17も凄い
どうやったんですか?

ってそこじゃない

いいご縁がありましたね♪


そしてシーラカンスの尾をつかむ(笑)
  1. 2012/12/12(水) 20:03:32 |
  2. URL |
  3. ジェロ #d3xRQPUk
  4. [ 編集 ]

ジェロさん

コメントありがとうございます。
20キロ進んだ道を、17キロ逆に戻るだけです(笑)
そうして、シーラカンスの尾を掴む事になるのです。
  1. 2012/12/12(水) 22:10:15 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

毎度です。

毎度です。

御紹介 ありがとうございます・・・(笑)
もう一つのほうでも宣伝お願いします・・・(爆)

もう何年前ですかね・・・???

朝方 よく車の中で寝てるから・・・
起こすの悪いし・・・(爆)

ガイドは凍るは・・・
バチは見つけるは・・・
潟に埋まるは・・・
釣友伝説は目の当たりにするは・・・

いろんなことがありました・・・(笑)

これからも・・・まだまだ・・・
いろんなことが起こるのでしょう・・・ね!!
  1. 2012/12/14(金) 11:49:18 |
  2. URL |
  3. 筑紫次郎 #ILIyQHMc
  4. [ 編集 ]

筑紫次郎さん

コメントありがとうございます。
こちらでコメント頂くのは久々な気がします(笑)
あの時は、深夜まで仕事して、夜中に筑後川へ到着して、そのまま気を失ってた時、ありました、ありました。本当に色々な事がありました。
これからも宜しくお願い致します。
  1. 2012/12/14(金) 13:14:00 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

人生

お互い複雑なありきたりではない人生を歩んでますね。でもだからこそ人生は面白い。読んでいて思うところは多かったですね。

僕も今また新たにいろいろな局面を想定して動き出しました。のんびりと釣りには出ていませんが、川を見に行ったりして心を落ち着かせまた仕事に集中というのを繰り返していますよ。また釣具制作も再開しようかと思ってますし。

またゆっくりとお会いできたらと思っています。釣りに誘ってくれないと、ひきこもりになります。w

さてはて、これからどんな人生が待っているのやら。楽しみなようで怖いようで。
  1. 2012/12/14(金) 17:06:59 |
  2. URL |
  3. H.Morine #-
  4. [ 編集 ]

H.Morineさん

コメントありがとうございます。
いえいえ僕の人生は複雑じゃないですよ?自覚無し(笑)
あ、先生の近所の川で、例の魚、生息確認出来ました。今度、調査に行きましょう(笑)
それと、年内で焼き鳥、行きましょう、また連絡します~
  1. 2012/12/15(土) 00:06:13 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

なんだかMegaceryleさんのルーツが垣間見れたことと、探究心の置き所が自分とも共感できる様な気がして勝手に嬉しくなりました。
簡単ではないでしょうが、僕もいつか必ず有明鱸に会いに行きます。今は未だ東京湾水系で勉強です。
おっと、次の記事が出てる!w
  1. 2012/12/15(土) 09:24:26 |
  2. URL |
  3. shota #-
  4. [ 編集 ]

shotaさん

コメントありがとうございます。
よくよく考えたら、素性が明らかでない人の釣情報を見たくないなぁと、僕自身が思ったものですから。

これからの情報発信には、信憑性、信頼、誠実、謙虚、公平。
何となく、大げさに言うとそれが大事かと(笑)
  1. 2012/12/16(日) 18:45:18 |
  2. URL |
  3. Megaceryle #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

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Megaceryle

Author:Megaceryle
■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

書籍 東洋式疑似餌釣研究所 2008~2010傑作選

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