コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             筑後川シーバス釣行 10月 執念のスローリトリーブ。

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

筑後川シーバス釣行 10月 執念のスローリトリーブ。

今夜は秋も深まり澄んだ夜空が頭上に広がっていた。
肌寒い風がやがて訪れる冬の空気を感じさせる。本来であれば、終盤、閉幕である時期なのは間違い無いが、今年は何時もの年とちょっと違う。それは終わるはずが終わらないのである。勿論、爆発的とまでは釣れないが、ポツリポツリと釣れ続いているのだ。

確かに釣り方に関しては昨年までのそれとは違い、試行錯誤して色々とやってはいる事実はあるが、それだけでは
どうにも成らない。季節要因で釣果に繋がらない年の方が多いのである。
僕等が釣れる技術を身につけたのか?今年は偶然釣れるのか?そこは疑問だが、釣れるなら釣れるままにそのシーズンを追って行く訳だが、その終わりを知りたいのも釣師ではないだろうか。

季節を肌で感じるというが、長い歳月釣りをしていると天気や空気で経験値が無意識に「予感」を与えてくれる。
僕は何度も何度も、その「予感」には助けられてはきたが、その部分をわかりやすく言葉にするのは難しい。
動物的な「本能」が「その勘」が釣りに向かわせ、経験から生まれた「釣技釣術」が直結で結ばれて「結果への予感」になる。

どんな時に釣れて、どんな時に釣れなかったのか?
それを繰り返し何度も身体に刷り込む事で生まれるものであるのは間違いない。言い換えれば、それは経験予測なのかもしれない。釣りに行く前から釣りが始まってるのである。

今回も、その「予感」に素直に釣行準備にかかる。
何時もの様にタックルボックスを眺めて釣りをイメージする。ふと何時もより大きめの14cm~11cmクラスのルアーに目がとまった。

今から少し前の時代、利根川に立ち続け、多摩川や東京湾に通っていた頃のプラグ達が静にその出撃の時を待っている。
シーバスルアーといえばアイマ・コモモ125の登場以来、スリムミノーが主流に成り、それから10年近く経つがひと昔前までは太めのミノーであるこれらがシーバスルアーの代表的な存在であったものだ。具体的にはK-TENブルーオーシャンシリーズやアイルマグネットDB、ハンマー13cmにメケメケ11cmなどの太めのミノーであり、これらはデットスローでドリフトした時に効果が得られるルアー達である。

前回まで筑後川釣行で掴んだヒントは、秋・気温・水温低下・海に落ちる有明鱸・姿を見なくなった小型のエツ・クルメサヨリ。それらを色々と考えた挙句に、産卵前の個体に対して反応させるものは「ベイトフィッシュよりも好奇心」では?と仮定してみた。

上流から海に目差す鱸達は、この時期食えるものなら何でも食うのが本来の食性だと考えた。それは、産卵期になると普段は群れを成している魚類でも競争や威嚇行動などで、縄張りを争う事があるから存在感の有るルアーでゆっくり見せていくのが効果的であったりする。

それならば太め目のルアーで行くか?
極小ベイトに振り回された今シーズン、最後に自分らしい釣りがしたいとプランは決まったが、当然何時もよりもルアーが大きいから、何時ものタックルでは役不足。これが最後の勝負になるかもしれないと焦る期待を抑えつつ少し疲れたロッドの手入れをする。

どうせまた汚れるのだけど、グリップの泥を洗剤で洗い流しフッ素コーティング剤をガイドとブランクに塗りこみ、印籠継ぎにフェルールワックスを塗りこむと静かに袋に直しこの夜に備えた。今期、6lbのライトラインで得た自分の感覚を、以前の自分の釣り方に嵌め込んで行く事で上達をしたという事実が欲しかった。

何時もの時刻、午前0時を過ぎた頃に筑後川へと到着する。
車を停めて、ハッチを開ける。迷わず手にした竿はCPS-102EXTiにリールは3500番、PE1.5号、先端には30LBリーダーという仕立ての真向勝負仕様のパワータックル。はやる気持ちを抑えつつ足早にポイントへ向かうと、そこには「筑紫次郎」氏がロッドを振る姿があり、挨拶をすると既に40cmをキャッチしたらしい。この時期、従来であれば終わるはずの大河を、このままでは終わらせない情熱で挑み立ち続けるのは仲間達である。

僕は氏の上流側へ釣り座を取ると早速キャスト開始、やはり飛ぶ、飛距離とパワーのバランスは素晴らしいものがある。実はこのタックルの問題は掛けた後、オーバーパワーが故にやり取りで何度も失敗してきた。
今回はそれも克服したいと思っていた。

開始早々14cmのフローティングミノーに反転バイトがあるが乗らず、その後12cmのフローティングミノーにもバイト、アイルマグネットDBにもバイトがあるがフッキングしない。
「小さいやろ?」「フナかもしれん?」「たぶんボラじゃない?」「いや、サメかも?(爆)」
隣の筑紫次郎氏に釣れない言い訳をあれこれ言いながらキャスト&スローリトリーブを繰り返す。

居るとなれば、僕は同じ場所に何度もルアーを通す。
相手がイライラしてがぶっと来るまで、何度も何度も通す。
相手がイライラするのが先か僕が諦めるのが先かの根競べが続く。

しかし、5~6秒でハンドル一回転のデットスローでの釣りにおいて、他魚種のスレは皆無に等しいと僕は思っている。「絶対、有明鱸だ」という確信はあったもの、フッキングしないのは不可解である。

バイトがあった点を線で繋いだら、鱸がいそうなゾーンが見えてきた。

今夜も0を1に変える努力を惜しまない。
0のまま終わりたくない。

その執念は時に焦りを生むが、ルアーの交換で手が多少震えたとしても、それは武者震いであり、次に来るかもしれない「予感」がその震えになることさえある。正直、子供の頃から何度も経験してきた筈なのに手が震えるほど緊張する事が年に何度もあり、それくらい毎回、真剣勝負をしているのである。

僕にとっての釣りは精神のスポーツであり、そこには自分との戦いが待ち受けているからしんどいものでもある。それは例えば釣りに行く事を止めれば楽になるのだけど、それを止めた時、この情熱を失ったら、自分ももう二度とこの気持ちでフィールドに立つことが出来なくなる気がしている。

そんな中、また「カッツン!」と明確なバイト、反射的にアワセを入れ一瞬ドラグが滑るがまたしても合わない。
「えー!なんでのらないの?!」と思わず嘆いてしまう。

此処で今夜の選択に大きな分かれ道がある。
それは、諦めて帰るのか?釣るまで帰らないのか?という事である。コンスタントに釣るには当たり前だけど釣れる時も釣れない時も釣るまで諦めない姿勢が重要である。それは釣りなんだから、別に釣らなくてもいいし、今夜ボーズだとしても、どーって事はないものだ。でも、釣るからには釣れた方がいいに決まっているし、釣れないのと釣らないのでは雲泥の差が存在しているものだ。

何も起こすことが出来ないまま、気配の無い時間になり、僕等はもう地合が終わったと判断して「移動して撃つか?それとも帰るか?」ということになり、僕は立ち居地を変えながら最後の一投を打ち込んだ。

本当に最後の一投だった。

その一投にブレイクラインに差し掛かったところで反転バイト発生。
「どうせのらんのやろ?」と半信半疑でラインを手繰るとグニャっとした生命感ロッドが弧を描く。
「ヒット!!」と思わず声が出る。

重量感のある鰓洗いであったが70cmクラスだろうと思いスピーディに手前まで寄せ、直後反転され、ドラグを鳴らし巻き寄せた分のラインを出されるがロッドが呼吸をしながら、衝撃を緩和してくれた。PEラインタックルのパワータックルだから、太軸の2番フックだから更にもう少しテンションを掛けられる。苦しくなって水面を割る寸前にもう少しロッドを寝かす。そんな微妙な感覚のやり取りが続く。

数秒後、頭がこちらを向いた瞬間に勝負に出たところすんなり足元に寄せる事が出来た。
この時は至って冷静に判断し動作する事が、確実なランディングに繋がる。

IMGP0128_convert_20101023064129.jpg
86cmの有明鱸、申し分無いサイズであり満足である。
少し老体という感じの年季の入った魚体である。
IMGP0131_convert_20101023064615.jpg
今夜、執念のスローリトリーブに迷いは無かった。
こんな「予感」が的中するなんて事は、数年に一度、数十年に一度の釣りである。
釣れても釣れなくても僕のフィールドと呼べる場所に、その限られた時間の中で記憶に残る魚との出会いがあるだろう。「会心の釣り」これがあるから、この魚に出会えるから、また立ち続ける事ができる。

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/10/23(土) 06:55:27|
  2. 本流・鱸疑似餌釣
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

こんばんは。 水温なのか続いてるんじゃないかと思ってます。
矢部川の話ですが、去年は10月頭に三日続いて70アップ上げた後、11月初旬までさっぱりアタリなしでした。

今年は春から足が遠のいていたのですが 一昨日、昨日と連日ヒットしました。

いいサイズ来ましたね、私ももう少し頑張ってそのサイズ狙ってみます。
  1. 2010/10/24(日) 03:36:32 |
  2. URL |
  3. 矢部川 #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは

いい釣行記ありがとうございました

別に月撮りに行ってるのではありませんが
あたりもかすりもしません(笑)

今降ってる雨が吉と出るはずなので
明日も出撃です(爆)
  1. 2010/10/24(日) 23:47:01 |
  2. URL |
  3. ジェロ #d3xRQPUk
  4. [ 編集 ]

矢部川さん

コメントありがとうございます。
今期は夏のベストシーズンが振るわなかった分、秋に釣果が纏まった感じです。
筑後川や矢部川、菊池川などの有明海流入河川は全般的に同じ傾向があると思います。
通常の年であれば、10月中旬以降になると釣果に恵まれない事が多いのですが今年は未だに魚がいます。
  1. 2010/10/25(月) 09:48:11 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

ジェロさん

コメントありがとうございます。
昨夜は小雨霧雨の夜で夏の戻りの様な蒸し暑さもあり、鱸さんの活性も上々となり楽しめました。
自然が相手ですので当たり前ですが、人間の都合や暦には関係なく魚は活動している様子でした。
  1. 2010/10/25(月) 10:00:43 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

寒くなる前に。

毎度ぉ!東京湾の楽釣りポイントへ行ってみようかな?
管釣り金かかるので(笑)
シーサイドスティック66Lで、大丈夫でしょうか?
リールは、カーディナルC-3 IARです(笑)
このリール知ってますか?
おまけのスペアスプールもアルミなんですよねぇ(笑)
一応、竿とコーディネートって事で(笑)
ラインは、PEとナイロンを持って行こうと思ってます。
ルアーは、ラパラのCD7まで位のライトな感じでやりたいのですが?
とりあえず、S君にガイドさせた方が、良いですかね?
シーバスとは言わねぇーフッコで、十分なんです(笑)
  1. 2010/10/26(火) 21:00:24 |
  2. URL |
  3. 熊谷のPB2 #-
  4. [ 編集 ]

熊谷のPB2さん

コメントありがとうございます。
IARってのは知りません(笑)
11月は数釣りも可能で、メバルも釣れますが、冷え込む日もありますので防寒対策も忘れずに。
雨天は極端に活性の落ちる日もありますので。冷たい雨は避けた方が良いと思います。
ロッドは問題ないです、バス用の6.6とかトラウト用の7~8フィートでも十分です。5~7cm9cmのシンキングミノー、バイブレーションと最終手段はジグヘッドにワーム。ラインシステムは6~10LBナイロンで先端を50cmくらいダブルラインにすれば問題無いと思います。念のために4号のリーダーがあれば完璧です。デイゲームでもナイターでも良い時期ですから楽しんできてくださいな。
Sさんは多分、ポイントを覚えてないと思います(笑)
  1. 2010/10/26(火) 21:27:54 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。

早速のアドバイス感謝です。
IARは、ゴールドマックス?とかの(飛行船みたいなボディのカーディナル)後継機種です(笑)
グリーンボディなのですが、プラスチックボディなので海水には、良いかな?と(笑)
アキュラバランスとか?の能書き付きでした(笑)クワンタムのスピニングに似てますね。
当時、2万円弱の販売価格でしたが、売れなかったみたいで、某アウトドアチューン店では4980円で投げ売りされてましたよ。
まあ駄作リールだと思ってます。
同C-2 IARはバスのお気楽釣りなどに現在も使用してます(笑)
  1. 2010/10/27(水) 10:24:57 |
  2. URL |
  3. 熊谷のPB2 #-
  4. [ 編集 ]

熊谷のPB2さん

まいどです。
C3 IARわかりました。確かにクワァンタム系のデザインですね。東京湾は海水と言えども外洋に比べたら塩分濃度は低いです。運河に鯉も泳いでますしね(笑)
あまりタックルに気を使わなくても大丈夫です。
帰ってきたら軽く水洗いでOKです。
因みに有明海で使ったステラは放置していたらスプールに腐食が・・(笑)

  1. 2010/10/27(水) 11:16:45 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

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■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

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