コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             湖のニジマス

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

湖のニジマス

鮎の友釣が盛期になり渇水を迎える8月、僕等は高地の湖を目差す。通常であればトラウトは沈黙する季節であるが、ある条件が重なると一転し、信じられない釣果をもたらす。
その事実をを知ったのは20世紀最後の年であった。真夏に関東地方を縦断した大型台風は、暴風と豪雨をもたらし僕等のフィールドであった本流の河原を跡形もなく濁流に飲み込んだのであった。
台風の爪跡は深く、1週間後になってもその濁りは回復することはなく、週末本流でのキャンプを予定していた僕等は途方に暮れてしまったのだが、そんな時は相談して釣り場を探した。
電話でN氏がこう切り出した「こんな時は湖でスプーンでも投げるか」
僕も久々に湖もいいね~!となり、半分はヤケクソの投槍で標高1500m高地の湖を目差した。この湖の平均アベレージは20センチ~25センチ。
ある意味フライではメジャーなフィールドであるが、大型など見込めない厳しいフィールドのはずだった。午前4:00現地に到着するとしばしの仮眠をとるが、数年ぶりのフィールドに少々興奮気味の僕はなかなか眠れず、あれこれ考えているうちに夜が明けてしまった。
売店が開くと、そそくさと遊漁券を買い早速湖岸を釣歩く。この時の相方は魚野川をはじめ本流を共に戦ったN氏である。実はこの当時からみても随分前、二十歳頃になるが、僕はこのフィールドでフライをした事があった。遠投したニンフに25センチほどの綺麗なブルーバックのニジマスが2匹、僕のフライを捉えたが、他は何も当らず虚しくポイントを後にした思い出があった。
それをN氏に話しながら、水温が低いと見込めるインレットを目差した。
この時の水温は表層で22℃完全にアウトかと思うくらい温い水だったのを記憶している。案の定あたりの無いまま時間は過ぎて行ったのだが、当然餌釣もフライの方も釣れていない状況であった。
しかしである。先の台風は確実に湖水をターンオーバーさせ沖合いではライズも見られた。
「ウン。釣れるだけの活性は有る。」僕等はそう踏んだ。そうして湖のコールドスポットを探してまた歩き始めた。やがて湧き水が流れ込む小さなインレットを発見する。流れ込みの水温は9℃、湖水とのその差13℃である。そしてそのチャネル沿いに湧き水の証、ポコポコと小さい泡を発見した。
5gスプーンをキャストしていた同行N氏が言う、「ここは水が重いな」と。
そう、彼はルアーの引き抵抗で僅かな流れを感じ取る能力をもっている。早速N氏は25センチほどのアベレージをキャッチする。僕も負けるものかとキャストを繰り返すがなかなか釣る事が出来ずに時間は流れて行ったのだが、遠くを見回していると、もう少し奥のポイントの水面に異変を感じた。
あれはライズっぽいな・・・。
移動して表層用の3gを遠投。リトリーブ直後にがっちり咥えたのは40ジャストの良型だった。
そしてその直後、僕等はその場所がパラダイスであることを知る事になる。釣れば釣るほどサイズは上がり、釣れる度に爆笑しながらキャッチする。しかもすべて40センチ以上、もちろん半径一キロ以内に誰もいない。そこからの3時間程で僕の合計は13本仕留めて終了した。湖での8月、快挙である。
虹湖 後にも先にも、その台風の年だけ湖の扉は開いたのだった。もしかしたら成魚放流なのかもしれないけど、とにかく型はよく魚体も綺麗だった。
現場にいたフライマンや色々な人にそのことについて探りを入れてみたけど、知る人は皆無だった。
ただその夜、友人のフライマンに話すと彼は翌日現場に急行し50~45センチを数本キャッチした。彼曰く「聞いたポイントだけライズがあるんだよ、こんなサイズ今まで一度も聞いたことはない」と話していた。その後4~5年は通ったが、その年を上回る様な釣果に見舞われる事は無かった。何時ものアベレージ25センチの湖に戻ってしまったのである。まあ、小さい魚がいるんだから大きいのがいて然るべきなのだけど、未だに不思議でならない。フィールドには爆発的に釣れる時が必ずあると僕は信じている。そしてその瞬間にフィールドに立つことが無ければ誰もそれを知らないという事になる。今も昔もそれは変わらないのではないだろうか。

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2009/03/10(火) 23:07:17|
  2. 鮭・鱒族疑似餌釣
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

ミンーイング・ゲーム

昨夜はお電話を頂いた後から潮が動き出し、メバルのライズが始まりました。キープは23、22、20、20弱×2、鯵×2、カサゴ20弱×1。短時間で楽しめる結果となりました。最近のパターンでは、潮が湾奥から外に向けて動き始めたときがいいようです。つまり海に向い右から左の流れですね。
積み石エリアでは、ブレイク付近でトッププラグに水面を割って飛び出してきました。ドラグを出しながらも近くまで寄せたのですが、あえなくフックアウト。23cmでもドラグは出ない設定をしておりましたので、本日一番のサイズだったと思います。逃げた魚はやはり大きかったです。
最大サイズはスロープのシャローでヒット。スロープパターンは漂流物がスロープ付近に着き始めたときがいいようです。いわゆるゴミパターン?
これまでの調査(ここ数ヶ月ですが・・・)で、対岸エリアでタカバ(マハタの幼魚)30cmサイズ、カサゴ27cm、キス30cm弱、、鯵多数、エソ多数と魚種は豊富ですね。対岸では護岸から20m付近のブレイクで、メタル系のリフト&ホールが効果的でした。カマスも確認しましたし、ヒラセイゴ、クロダイも釣れました。狭いエリアでこれだけの魚種を楽しめる場所も少ないような気がします。というか自分が他を知らないだけ!?
とりあえず、あと数回は調査し、またご報告いたします。
しかし、写真のニジマスはキレイ・・・というより美しい!ついつい美味そう・・と思ってしまうようではダメですね。渓流や湖の魚、とくにトラウト系の魚対はいつ見ても惚れ惚れします。この写真を見て思い出したのですが、小さい頃(小学生ころ?)、ヤマメの写真をみて無性に触ってみたい欲望に駆られました。やっぱり美しいんだな。
  1. 2009/03/11(水) 18:32:29 |
  2. URL |
  3. 波乗三平 #-
  4. [ 編集 ]

波乗三平さん

何時もコメント及びフィールドからのご報告をありがとう御座います。
小さな入江ですがやはり魚種が豊富で豊かな海なのですね。
僕もたまには食べる事にしています。食べることも勉強ですし、食べるのであれば持ち帰ることもいいと思います、そういった部分も含めて釣は自由であるべきなのです。
ヤマメは僕も子供の頃から憧れていた魚でした。暖かくなったらメバルのタックルで佐賀の沢に出かけてみては?
あまり釣り方もルアーも基本は変わりませんので釣り上げて是非触ってみて下さい。
  1. 2009/03/11(水) 21:07:39 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #-
  4. [ 編集 ]

いつにも増して大変興味深い記事ですね
「その時」にフィールドに立てる人なんてほとんどいません
相手がサカナだけに運とゆうあやふやなものに左右されるのかもしれませんが、それを呼び込む力が今までフィールドで培ってきた経験なのは間違いないと思いますね
  1. 2009/03/11(水) 22:41:49 |
  2. URL |
  3. ホゲタツ #-
  4. [ 編集 ]

ホゲタツさん

何時もコメントありがとう御座います。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる的、当てずっぽうな釣も、
たまには本当にアタリますので、釣はやめられません。
そうしてフィールドに通う事になるのですね。
  1. 2009/03/12(木) 03:15:18 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは。

「その瞬間にフィールドに立つ事が・・・」
良い言葉ですね。

釣りは、やはり良いですよね。

  1. 2009/03/12(木) 23:03:53 |
  2. URL |
  3. hiraipapa #-
  4. [ 編集 ]

hiraipapaさん

何時もコメントありがとう御座います。
そのフィールドに立つ事が、家族や仕事を抱える今は、一番難しいと感じています。
  1. 2009/03/13(金) 12:34:42 |
  2. URL |
  3. Megaceryle lugub #-
  4. [ 編集 ]

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■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

書籍 東洋式疑似餌釣研究所 2008~2010傑作選

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