コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             2010年10月

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

筑後川シーバス釣行 10月 冬支度、木枯らしの夜に。

この筑後地方も木枯らしの吹く季節になった。
バタバタと冬物を引っ張り出し「今夜の釣行は厳しいだろうな・・」と呟きながら家を出たのは、時計の針が午前1時を回った頃だった。運転席から見える遠くの街明かりの鮮明度は、冷えて乾燥した空気を感じさせる。
いよいよ晩秋のシーズン、終わるその時がくるのか?ベストな地合にポイントに入るが、ファーストバイトは30cmクラスのフナである。この場所にフナが居るということは鱸は近くに居ないという事。
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気を取り直して別の場所に入るが、既に越冬のボラが集結を始めている。
どこにいる?どう釣ればいい?僕はとうとう鱸を見失った。
とぼとぼと歩いて来た道を車まで戻りしばし考えた。

出来るだけの事、出来る事をしよう、午前3時半、別の場所で釣りを再開する。
ここで出なければ魚が居ない事にしようとしたが、僅か数投で答えは出た。
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セイゴクラスが何かを追って水面付近を乱舞しており、その正体はわからずにいたのだが間もなくルアーのフックに掛かってっきた。平べったくてギザギザ、銀色の口の変な魚。答えは「ヒイラギの稚魚」だった。
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この日、最大は48cmだった。合計3本のセイゴが相手をしてくれた。肝心の大型の姿はとうとう拝む事が出来ず、木枯らしの吹く筑後川を後にした。

この季節から色々な意味で釣りは冬支度に入る。

2010年のシーズンは、自分にとってどんなシーズンだっただろう。
2月バチ抜けの釣りをしてから半年間筑後川への釣行をお休みしたが、復活してからの8~10月までは、ほぼ全力で挑めたと思う。ライトラインの釣り、JIGの釣り、トラウトミノーを使った接近戦。

自分にとってはどれも古くて新しい釣りだったが、確実に「釣り力」としては向上したと思う。
つまり「引き出し」が増えたという事であり、今後がまた楽しみである。

今から約2ヵ月後には、アフターの鱸が帰ってくる。
実は夏からのライトラインでの釣りは、最終的に春のバチ抜けに標準を合わせた釣りなのである。
早春6LBラインでの超大型キャッチを夢見てシュミレーションをしてきたのである。
風に負けないフロロラインならではの釣りは、季節風の吹く真冬~早春に威力を発揮するものと考えている。

そしてバチ抜けが終わる頃、3~6月筑後川のサクラマスを探して。合間にオイカワ釣り、フライでのヤマメ釣り、オヤニラミ探しなどもっと充実させたい。今は深夜しか釣に行ける時間が無いのだけど、もう少し我慢かと自分に言い聞かせながらまだ遠い春を待ちわびている。

今期、自分にとって釣に行けない苦しい時間が長かったけれど、出会えた沢山の有明鱸に、この素晴らしい筑後川フィールドに、喜びを分かち合える筑後川の仲間達に、ブログを見てくれた全国の、世界の孤独なアングラー達に心から感謝である。

本当にありがとうございました。

※引き続き釣れない釣行記を今後は掲載予定ですので宜しくお願い致します。

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  1. 2010/10/28(木) 22:54:19|
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筑後川シーバス釣行 10月 夜霧の大河。

日中から小雨の降る天気で、遠く耳納連山には雲がかかりやがて来る冬の前触れのようであった。
仕事も、家事?も終えた22時30分、筑後川へ向かった。気温、湿度は申し分無く夏戻りのような状況、暖かい空気と冷たい空気が入り乱れており、10月最後の大潮。このチャンスを逃す訳にはいかない。

現場に着くと見慣れた車が一台、駐車スペースに止まっていた。「筑後川の釣友」氏である。
ここに来る前の電話で「筑紫次郎」氏も出撃との事であるから各々このチャンスを狙っていた模様である。

最近の鱸釣りには自由がある、魚の付場も釣り方もある程度見えている。
前回までのパワーゲームも疲れてきたから少しだけライトゲームを楽しみたいと、今回は8.6fのロッドを用意した。CPS862EXiにダイワ・ルビアス2500、スプールにはPE1.0号&4号リーダー。強度で言えば12LBタックルなのでここ筑後川ではライトの部類である。しかし今期は6LBのライトラインシステムで釣行を重ねてきたから、今回のタックルでも十分との判断をしたのである。

迷わず、199円の安物JIGをセットすると、釣友氏のやや上流へ釣座をとりキャストをする。
やはりPE1号である、飛距離は申し分無し。
スイミングJIGで流を釣るのは、本流のスプーニングに良く似ている。
というよりも、先端がJIGというだけで、手元がシーバスタックルだというだけで、その「操作」は、その「流し込むイメージ」は同じである。

予め魚が居るであろうヨレの上流、そしてやや遠くへキャストする。
上流からの風にキャストしたラインは弛み弧を描く。
流れにラインの弧は引っ張られルアーヘッドは下流を向きながら斜め下流へと深度と稼ぎながら流れ泳いで行く。
手前の孕むラインだけを巻き取り、ルアーをゾーンへ送り込んだらリーニングスピードを徐々に上げて行く。

PEラインには浮力があるから、レンジを上昇させながらJIGは水面を目差しターンがかかり、ここでルアーヘッドは上流へと向きを変える。

そして、次の瞬間、そのゾーンに居る有明鱸はルアーを捉えた。

徐々に「ズシリ」とCPSはバットまで曲がる。
反転バイトではない「追い食い」っぽいアタリである。
その直後、鱸は首を振り、反転をした。
鳴り響くドラグの音、CPSは曲がったままである、50m以上先の流芯で鱸は抵抗している。

「ガンバレハチロク、負けるなハチロク、巻けないルビアス」と意味不明な掛け声をかけながら、徐々に距離を詰めて行く。隣で釣友氏が笑っている。
この距離でのやりとりにおいてショートロッドは、釣師にアドバンテージを与えない。
しかし、不利な状況こそ面白い。
じっくり時間をかけて鱸を寄せる、サイズを確認後、ランディングを試みるが、下顎にルアーのフックがある。
即座にリーダーを掴み 頭を固定した瞬間にテールハンドランディング。

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70センチ、コンディションの良い若い個体。
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傷ひとつ無い、全てが完璧で無垢な弾丸。
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この後気温が急激に下がり夜霧が立ち込めると、鱸らしきバイトはあるものの、キャッチには至る事は無かった。

しかし別の場所で、筑紫次郎氏が見事にキャッチをしてくれた。
筑後川 有明鱸(シーバス) 通信
いったいあと何回戦チャンスがあるかわからないが、僕達の冷めない情熱に、この熱い晩秋が答えてくれると信じている。

  1. 2010/10/27(水) 11:39:51|
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筑後川シーバス釣行 10月 北東の強風。

湿度の無い冷たい風が吹き、秋も深まる季節になってきたが、筑後川で一夜一本の鱸釣りは続いている。
デッドスローでのドリフトの釣りがもう一度したいと願いフィールドに向かう。

今回のタックルも前回同様にパワーゲーム用のUFMウエダの10フィートに30lbリーダーという本気仕様である。
シーズン最後の一発がそう何度もあるわけではないけれど、釣れる時には釣りに行け!ということになった。
午前0時筑後川へ到着。下流のポイントへ筑紫次郎氏が既にフィールドインしている。

干潮付近の地合で合流を約束して僕は先日の現場でキャストをする。
風速5m以上の暴風に近い状態で川というよりは荒れたサーフで釣りをしている状態に近い。
着水点もルアーの居場所もまったくわからない状況であり、実際何をしているのかわからなくなるが
時折、ゴツゴツとモゾっと触るようなアタリがベイト&鱸の存在を教えてくれた。

スローに引きたくても風に、潮の流れにルアーが浚われて上手くコントロールできずストレスの溜まる釣りだった。午前1時を過ぎた頃だろうか?筑紫次郎氏が戻ってきたので携帯で連絡を取るがここまでノーバイトだという。この頃、毎回であるけど「今日が最終回かもしれない」とお互い残されたチャンスを掴むべく各々好きな釣り方で攻めてゆく。

今夜はデットスローを捨てるか?とふと思いついた。
前回は用意周到で事前に釣りを決めて出撃したが、今回の様に暴風のタフコンディションでは臨機応変に縦横無尽に柔軟な考え方で状況に合わせて的確な釣りをすると良い結果に繋がる事がある。意地を張って前回の釣りを通すのか?一本を大事に捕りに行くのか?そんな思い付きは、バイブレーションプラグへ手を伸ばした。
マールアミーゴ24gである。
筑後川では定番中の定番ルアーであるが、最近僕はこれを使ってない。いや、何年も使っていない。
暴風の流芯へフルキャスト・・・70m先に着水する。
こんな暴風の時は、繊細な操作などはいらない 大きくゆっくりリラックスして早巻きするだけである。
数投目、答えが出た。
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50cmほどだろうか黒点の美しい魚体だった。
午前2時過ぎ、まだまだ終わる気配の無い筑後川を後にした。

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  1. 2010/10/27(水) 11:30:05|
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筑後川シーバス釣行 10月 執念のスローリトリーブ。

今夜は秋も深まり澄んだ夜空が頭上に広がっていた。
肌寒い風がやがて訪れる冬の空気を感じさせる。本来であれば、終盤、閉幕である時期なのは間違い無いが、今年は何時もの年とちょっと違う。それは終わるはずが終わらないのである。勿論、爆発的とまでは釣れないが、ポツリポツリと釣れ続いているのだ。

確かに釣り方に関しては昨年までのそれとは違い、試行錯誤して色々とやってはいる事実はあるが、それだけでは
どうにも成らない。季節要因で釣果に繋がらない年の方が多いのである。
僕等が釣れる技術を身につけたのか?今年は偶然釣れるのか?そこは疑問だが、釣れるなら釣れるままにそのシーズンを追って行く訳だが、その終わりを知りたいのも釣師ではないだろうか。

季節を肌で感じるというが、長い歳月釣りをしていると天気や空気で経験値が無意識に「予感」を与えてくれる。
僕は何度も何度も、その「予感」には助けられてはきたが、その部分をわかりやすく言葉にするのは難しい。
動物的な「本能」が「その勘」が釣りに向かわせ、経験から生まれた「釣技釣術」が直結で結ばれて「結果への予感」になる。

どんな時に釣れて、どんな時に釣れなかったのか?
それを繰り返し何度も身体に刷り込む事で生まれるものであるのは間違いない。言い換えれば、それは経験予測なのかもしれない。釣りに行く前から釣りが始まってるのである。

今回も、その「予感」に素直に釣行準備にかかる。
何時もの様にタックルボックスを眺めて釣りをイメージする。ふと何時もより大きめの14cm~11cmクラスのルアーに目がとまった。

今から少し前の時代、利根川に立ち続け、多摩川や東京湾に通っていた頃のプラグ達が静にその出撃の時を待っている。
シーバスルアーといえばアイマ・コモモ125の登場以来、スリムミノーが主流に成り、それから10年近く経つがひと昔前までは太めのミノーであるこれらがシーバスルアーの代表的な存在であったものだ。具体的にはK-TENブルーオーシャンシリーズやアイルマグネットDB、ハンマー13cmにメケメケ11cmなどの太めのミノーであり、これらはデットスローでドリフトした時に効果が得られるルアー達である。

前回まで筑後川釣行で掴んだヒントは、秋・気温・水温低下・海に落ちる有明鱸・姿を見なくなった小型のエツ・クルメサヨリ。それらを色々と考えた挙句に、産卵前の個体に対して反応させるものは「ベイトフィッシュよりも好奇心」では?と仮定してみた。

上流から海に目差す鱸達は、この時期食えるものなら何でも食うのが本来の食性だと考えた。それは、産卵期になると普段は群れを成している魚類でも競争や威嚇行動などで、縄張りを争う事があるから存在感の有るルアーでゆっくり見せていくのが効果的であったりする。

それならば太め目のルアーで行くか?
極小ベイトに振り回された今シーズン、最後に自分らしい釣りがしたいとプランは決まったが、当然何時もよりもルアーが大きいから、何時ものタックルでは役不足。これが最後の勝負になるかもしれないと焦る期待を抑えつつ少し疲れたロッドの手入れをする。

どうせまた汚れるのだけど、グリップの泥を洗剤で洗い流しフッ素コーティング剤をガイドとブランクに塗りこみ、印籠継ぎにフェルールワックスを塗りこむと静かに袋に直しこの夜に備えた。今期、6lbのライトラインで得た自分の感覚を、以前の自分の釣り方に嵌め込んで行く事で上達をしたという事実が欲しかった。

何時もの時刻、午前0時を過ぎた頃に筑後川へと到着する。
車を停めて、ハッチを開ける。迷わず手にした竿はCPS-102EXTiにリールは3500番、PE1.5号、先端には30LBリーダーという仕立ての真向勝負仕様のパワータックル。はやる気持ちを抑えつつ足早にポイントへ向かうと、そこには「筑紫次郎」氏がロッドを振る姿があり、挨拶をすると既に40cmをキャッチしたらしい。この時期、従来であれば終わるはずの大河を、このままでは終わらせない情熱で挑み立ち続けるのは仲間達である。

僕は氏の上流側へ釣り座を取ると早速キャスト開始、やはり飛ぶ、飛距離とパワーのバランスは素晴らしいものがある。実はこのタックルの問題は掛けた後、オーバーパワーが故にやり取りで何度も失敗してきた。
今回はそれも克服したいと思っていた。

開始早々14cmのフローティングミノーに反転バイトがあるが乗らず、その後12cmのフローティングミノーにもバイト、アイルマグネットDBにもバイトがあるがフッキングしない。
「小さいやろ?」「フナかもしれん?」「たぶんボラじゃない?」「いや、サメかも?(爆)」
隣の筑紫次郎氏に釣れない言い訳をあれこれ言いながらキャスト&スローリトリーブを繰り返す。

居るとなれば、僕は同じ場所に何度もルアーを通す。
相手がイライラしてがぶっと来るまで、何度も何度も通す。
相手がイライラするのが先か僕が諦めるのが先かの根競べが続く。

しかし、5~6秒でハンドル一回転のデットスローでの釣りにおいて、他魚種のスレは皆無に等しいと僕は思っている。「絶対、有明鱸だ」という確信はあったもの、フッキングしないのは不可解である。

バイトがあった点を線で繋いだら、鱸がいそうなゾーンが見えてきた。

今夜も0を1に変える努力を惜しまない。
0のまま終わりたくない。

その執念は時に焦りを生むが、ルアーの交換で手が多少震えたとしても、それは武者震いであり、次に来るかもしれない「予感」がその震えになることさえある。正直、子供の頃から何度も経験してきた筈なのに手が震えるほど緊張する事が年に何度もあり、それくらい毎回、真剣勝負をしているのである。

僕にとっての釣りは精神のスポーツであり、そこには自分との戦いが待ち受けているからしんどいものでもある。それは例えば釣りに行く事を止めれば楽になるのだけど、それを止めた時、この情熱を失ったら、自分ももう二度とこの気持ちでフィールドに立つことが出来なくなる気がしている。

そんな中、また「カッツン!」と明確なバイト、反射的にアワセを入れ一瞬ドラグが滑るがまたしても合わない。
「えー!なんでのらないの?!」と思わず嘆いてしまう。

此処で今夜の選択に大きな分かれ道がある。
それは、諦めて帰るのか?釣るまで帰らないのか?という事である。コンスタントに釣るには当たり前だけど釣れる時も釣れない時も釣るまで諦めない姿勢が重要である。それは釣りなんだから、別に釣らなくてもいいし、今夜ボーズだとしても、どーって事はないものだ。でも、釣るからには釣れた方がいいに決まっているし、釣れないのと釣らないのでは雲泥の差が存在しているものだ。

何も起こすことが出来ないまま、気配の無い時間になり、僕等はもう地合が終わったと判断して「移動して撃つか?それとも帰るか?」ということになり、僕は立ち居地を変えながら最後の一投を打ち込んだ。

本当に最後の一投だった。

その一投にブレイクラインに差し掛かったところで反転バイト発生。
「どうせのらんのやろ?」と半信半疑でラインを手繰るとグニャっとした生命感ロッドが弧を描く。
「ヒット!!」と思わず声が出る。

重量感のある鰓洗いであったが70cmクラスだろうと思いスピーディに手前まで寄せ、直後反転され、ドラグを鳴らし巻き寄せた分のラインを出されるがロッドが呼吸をしながら、衝撃を緩和してくれた。PEラインタックルのパワータックルだから、太軸の2番フックだから更にもう少しテンションを掛けられる。苦しくなって水面を割る寸前にもう少しロッドを寝かす。そんな微妙な感覚のやり取りが続く。

数秒後、頭がこちらを向いた瞬間に勝負に出たところすんなり足元に寄せる事が出来た。
この時は至って冷静に判断し動作する事が、確実なランディングに繋がる。

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86cmの有明鱸、申し分無いサイズであり満足である。
少し老体という感じの年季の入った魚体である。
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今夜、執念のスローリトリーブに迷いは無かった。
こんな「予感」が的中するなんて事は、数年に一度、数十年に一度の釣りである。
釣れても釣れなくても僕のフィールドと呼べる場所に、その限られた時間の中で記憶に残る魚との出会いがあるだろう。「会心の釣り」これがあるから、この魚に出会えるから、また立ち続ける事ができる。

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  1. 2010/10/23(土) 06:55:27|
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筑後川シーバス釣行 10月 延長戦は続く。

前回に引き続き翌晩も単独釣行を寝不足・疲労困憊の身体を押して強行した。
連夜での釣りも実に久しぶりのなのであるが、結果から言うと今回も「釣師のわかったつもり」を覆す結果となったのである。エツ稚魚の姿は消えた感じではあるが、クルメサヨリはまだフィールドに残っており、どうやらそれを捕食している様子である。

例年ならこの時期、産卵参加個体である65cm以上の有明鱸を釣るのは難しくなる。

しかし前日の釣果や釣れ方を考えると「群れ」が明確にそこにいる状況である事に間違いは無かった。
午前4時になるころ、本日最初の答えが足元に横たわった。
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67cmの有明鱸である。コンディションも良くロッドを曲げ何度もドラグを出してくれた。
撮影を終えて蘇生&リリースをするとダブルラインを組み直し再びキャストをした。

更に、僕等の認識を覆す「産卵する個体」クラスの有明鱸をキャッチする。
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正直、ヒットした位置がフルキャスト状態の流芯付近で釣座からの距離は60m以上。
ヒット直後から猛スピードでドラグを鳴らし、遥か沖で水面を割った77cm。抱卵しているのか?信じられないくらい太っていた。
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ファイト時間も長く蘇生に時間も手間も掛かってしまうが、ゆっくりと暗闇の川へ戻っていった。
日本各地で秋~初冬にかけて鱸釣の盛期を迎える頃、この筑後川では徐々に鱸の気配が薄くなってゆく。

僅か数十キロ離れた博多湾や佐賀県・長崎県のフィールドではこれからが盛期なので、釣果と効率を考える人なら既に道具を片付けて違う魚種に変えるか、別の海域のフィールドへ行くかという選択になるのだろうが、今の僕は筑後川意外のフィールドでどんなに数が釣れようがどんなに大型が釣れようが、自分の通うフィールド意外に興味が無い。
数年前まで僕は様々なフィールドの鱸に興味があったから実際出向く事もあったのだが、今はそれをするくらないなら近所で釣れる「有明鱸」を釣っていたい。
どれだけ通っても、何度釣れない夜を攻略しても、「今夜釣れるのか?」はやってみなければわからない。
それがこのフィールドの良いところではと思う。
例え、これから盛期というイージーなシーズンが終わっても、僕等のシーズンは終わらない。

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  1. 2010/10/14(木) 04:52:08|
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筑後川シーバス釣行 10月 絶望と執念の最終回?

近所の小川の土手にはコスモスが咲き、すっかり秋になった夜、僕は午前0時にフィールドへ到着した。
既に、ショアジギング帰りの ブログ:筑後川 有明鱸(シーバス)通信の「筑紫次郎」氏がロッドを振っていた。
終盤戦の筑後川、終わるとわかっていても僕等には閉幕も開幕も無く、時間さえあればフィールドに立つ習慣に変わりは無い。

最近はキャスティングJIGを多様する様になった。その理由は魚が遠く、ベイトが小さいからに他ならない。
接近戦で盛り上がるシーズンは終わり、限られたエリアでフィーディングをする有明鱸を狙い遠投で釣るのが最近のスタイル。

今夜も、誰にも遭遇しないフィールドで静かにその時を待つ。
ハイシーズンであれば「チャンス」それは一晩に一度は来るものだが、それをモノにする釣師とそれを知らずに立ち去る釣師がいる。「明日が仕事で無理は出来ない。」それは僕等も同じであるのだけど 「釣る為」には粘り強さも待つ事が出来る自信も必要なのではとつくづく思う。

さて、今回釣れなければ最終回と何時もの様に挑んだ前半戦。
アタリも無く時間は過ぎて午前2時。
「僕、移動するけど帰ります?」と「筑紫次郎」氏に話すと「じゃあ3分だけ付き合う」という予想外の返事が返ってきた。普段のソロの釣じゃなく、今夜は共に打ちのめされる方向性?で今夜の確信部へ二人で踏み込んだ。

移動後、案の定、渋い状況。
終わったのか?引き釣り出せないのか?地合ではないのか?
不安の真夜中、僕等は終わりを確かめる様に竿を無心で振った。
「いいや、気配はある。おるよね?」
とお互いの意見は一致し、粘りの時間午前3時へ突入したころ、僕のJIGに明確なバイト。
20m下流の「筑紫次郎」氏に「あたったたたーー!!次獲る!!」と合図を送る。
予想どおり、次のキャストでフッキングさせてファイトを始めた直後、僕の強引なやり取りに魚が予想外の方向へ鰓洗いしながら飛んでいった。「マズイ・・そこには杭がある・・あーーラインが擦れてる 切れるか?」
10秒後には動かなくなり、完全に巻かれた1~2分待ったが生命反応も消えてただの根掛かりに変わってしまった。
悩んだ末に、ラインを切る事にした。これは完全に自分のミスだった残念でならない。

今までの過去5年間、僕はラインブレイクを一度もしていなかった。
5年前に、筑後川で大型の鱸をランディングポジションまで誘導中にテトラに潜られて已むを得ずラインを切った事を思い出した。
いや、正確に言うと落ちていた角材を地面に深く刺して、そこにメインラインを巻きつけ潮が下がるまで3時間待った。テトラの間の杭にラインを巻かれルアーが空しく流に漂っていた。鱸は自力でルアーを外したのである。

そんな事をしている間にも貴重な地合の時間は過ぎて行く。
間もなく「筑紫次郎」氏にヒットし素早くキャッチしているが、セイゴサイズとのことで苦笑いしている。

切れた部分に目をやるとダブルラインの先端で切れていた。ヤスリで擦られた様になっていたので素早く20cmほど切り結び直し、今年の6月に「筑紫次郎」氏に頂いたラパラから発売されているジャイロJIG20gをフルキャストした。先ほどのゾーンに差し掛かったところで明確なバイト。
僕はじわりと竿を曲げると、魚が上流に走るまでしばし待った。魚の後方に向けてシャープに合わせるとグィッと走り出し、鰓洗いを披露してなかなかのファイトをしてくれた。
「今シーズンをラインブレイクで終わらせてたまるか!」という執念でなんとかキャッチ。
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有明鱸らしい体高のある魚体、63cm ファイトは70cm並みのトルクとスタミナだった。
その後、「筑紫次郎」氏が粘りのキャストを続けてこちらも執念の連続キャッチ。
朝4時になろうとする時刻まで明日の仕事の事も忘れ?シーズンを終わりにさせない執念を見せてくれた。
二人で同時刻にキャッチは実に数年ぶりであり、この大河に感謝である。

あと何度、確実に訪れる最終回を延長できるか?そこが今後の楽しみである。

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  1. 2010/10/12(火) 23:23:32|
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筑後川シーバス釣行 10月 釣れる時も釣れない時も。

月曜日の深夜、秋のベストシーズンも終わりが近づいている昨日まで絶好調の筑後川へ釣行した。
釣の世界では昨日まで良かったというのは良くある事、釣れない事が常であり釣れる事は稀なのかもしれない。
手を変え品を変え、考えられる全てを投じたものの答えはでなかった。

翌日は疲労困憊で釣にならず、準備を念入りに行い、水曜日の夜に再挑戦をした。
この日は秋の冷え込みで肌寒さもあり、大潮ということもあり釣れない要因も揃っていた。
どんな時も魚と会える術を知っている者こそ本当の自由な釣を愉しんでいる熟練者なのだと思う。

僕も筑後川の仲間達も「釣れない日々」を人一倍知っている。
そして誰も居ない日でも、雪の夜も、台風や暴風雨の夜も、熱帯夜も突然襲ってくる深夜の激しい雷雨の中も、フィールドに身を置きこの大河を見つめてきた。だから「釣れる日」を直感的に知っている。大きな有明鱸のファイトも、シビアなベイトに付いた鱸を狙う方法も、未開のポイントで初めて釣った時の喜びも。人一倍知っている。

僕等は、誰から教わった釣じゃなく、その一匹と出会う為に必然的に生まれた釣を心から楽しんでいる。
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こんな厳しい夜でも答えに近づける事を知っている。
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小さいからとか、掛かりどころが悪いとかで失望落胆はしない。
どんな些細な事でもフィールドで見付けたものは、全て自由な釣というパズルを完成させる為に必要な答えの欠片。

「一夜一本」それは、些細な発見。
「二本目の鱸」それは、揺ぎ無い確信。
「三本目の鱸」それは、欲そのもの。

僕等はそんなに数を釣らなくてもいいはずだ。「釣れない」を「釣れた」に変える事が出来たらそれで満足なはずだ。

どんなに苦労しても、どれだけ簡単に釣れても。「一匹は一匹」なのだから。

釣れる時も釣れない時も、自分の根っこの部分で釣と魚と遊んでいたい。

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  1. 2010/10/07(木) 23:28:05|
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故郷の大河 仲間達からの報告 2010秋。

今日釣仲間Aさんからメールが届いた。
僕の嘗てのフィールドである、故郷の大河での釣果の報告を頂いた。今年は降雨が多く、水位が高い日々も多かったとの事であるが10月に入り秋の本流は好調の様子である。

Aさんは、少ないチャンスを逃す事無く釣行されて、この日80cmオーバーを2本キャッチしたという。
チャンスの少ない釣り場であるからこそ、その日を待ち望み入念に準備をしてきた者だけに河は答えを与えてくれる。

一方、僕はというと、メインのフィールドである筑後川では既に秋のピークを越えた感があり、先日深夜の釣行では予想していたエリアでアタリすら感じる事も出来ず苦戦、あと少し、もう少しチャンスを与えてくれと明方まで竿を振り続けたが結局ノーバイトで終わってしまった。
今後、冬に向けて再び難しいコンディションになることが予想される。
二ヶ月後にはバチ抜けが始まる。約60日のラグが発生する前になんとか自分らしい釣をしておきたいと願っている。
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画像のとおり、クリアな水質、十分な酸素と水勢。理想的な鮎の瀬である。
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よく河口から何キロで釣ったと耳にするが、河口から100kmを超えた水域に15cmに満たない個体まで生息していることを考えると、河が特別な場所ではなく本来の生息域であると思われる。例えば稚鮎は僅か5cmにも満たないサイズで海から来る事を考えれば、15cmの魚が鮎のいるエリアに遡上して来ても何ら不思議では無い。
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過酷な夏を超えて、ベストシーズンの秋。河鱸の体高もスタミナもそのピークを迎える。
同時に多くの鮎が、瀬を目差して下流へ下りその群れの密度を増してゆく。
所謂落ち鮎パターンになるのだが、鮎以外にもハヤやニゴイの幼魚も下流へ下流へと一雨降るごとに移動を始める。
広葉樹が末端部である葉から葉緑素を幹に集め紅葉する様に、海を目差して、或いは下流を目差して全ての生物が大きな移動を始める。
シロサケ達はそれとは逆に、鮎の瀬を占拠し始めて日を追うごとにその個体数を増やしてゆく。そして黄昏時に、朝靄の中にその存在を知らしめるかの如く、尾鰭を持ち上げ口を大きく開けて威嚇行動をする。
そしてシロサケの繁殖期のピークにはこの河鱸の姿は跡形も無く消えてしまうのである。
約二ヵ月後の初雪が舞う頃、河は再び静寂を取戻し小砂利の底に、無数の命を宿したまま静かに緩やかに多くの水を湛え、静かに春を待つのだろう。
河のコンディションは常に変化している、僕等の釣りも変化するのが当たり前である
自分のスタイルや拘りはあっても良いのだが、時に意固地に己の価値観をフィールドに押し付けても良い結果には結びつかないものである。

フィールドに対して謙虚に、リサーチを継続して、結果に感謝して、失敗や結果が出ない事に対しても真摯に受け止める事が出来て 決して諦めない姿勢でどんな変化にも適応してゆく。そんな孤独なアングラー達に成りたいと思った。

それはフィールドの素顔をもっと知るために。

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/10/06(水) 19:08:39|
  2. 本流・鱸疑似餌釣
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天国の友よ   あの日から20年。 

DSCN14301.jpg
このブログにて昨年もお話をしたのだが、今日20年目の命日になる。

僕は彼を超えたのだろうか?

時々見る夢で彼が笑う「まだ肩を並べて隣にいる」と。

あの頃の僕等はブラックバスに夢中だった。

今年の夏、彼の釣り方をして形見リールで釣った。

僕等の出逢いと別れはどんな意味を持っているのか?

そんな事どうでもいい。

彼が僕の隣で竿を振ってない事が寂しすぎる。

ただ、ただ それは途轍もなく悲しすぎる。

だから十年後も、二十年後も彼の道具で僕は釣るだろう。

僕ももうオヤジになったから 普段は忘れたフリをしてる。

普段は思い出さないようにしているんだ。

だけど、だけどよ もう一度、肩を並べて釣りたいよ。

それでいいだろ? 忘れなくていいんだよな?

テーマ:釣り全般 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/10/01(金) 23:00:07|
  2. 嗚呼、釣り人生
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プロフィール

Megaceryle

Author:Megaceryle
■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

書籍 東洋式疑似餌釣研究所 2008~2010傑作選

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過去記事から編集をした電子書籍です。 こちらも宜しくお願い致します。

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