コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             2010年03月

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

筑後川水系オヤニラミ釣行 3月 春休みの宿題。

「桜の咲く時期は釣れない・・・」
経験上の話であるが、桜が開花すると天候が不安定になり釣りに向かないコンディションとなりやすい。
ある意味2月や3月上旬とは違う気候で風が強く厳しい条件となる事が多い。
そんな風の吹く夕方にオイカワ釣りで偶然見つけたオヤニラミの生息地へと向かった。
第一ポイントは春休みの少年軍団による玉網合戦の会場となり、竿を出さずに移動する事にした。
DSC013111.jpg
次に向かったのは普段オイカワ釣りをする小川。この場所も湧き水が豊富で綺麗な砂礫の川底に大小の石が沈みクロモが揺れる流れである。プラグで探るか?とも思ったがキャスト練習を踏まえて#0のスピナーから流して行く。
DSC01317.jpg
当初心配だったライントラブルも少なく快適に使えたDaiwa:UL-7。
DSC01316.jpg
何年ぶりだろう、このショートロッドで釣りをしているのは・・・・
普段9.6フィートのシーバスロッドばかり振っているので、当初ヨンロクはキャストに戸惑うかなと思いつつも徐々に慣れて昔の感覚で使用できた。
DSC01308.jpg
小さな瀬を逆引きすると連続バイト、キュンキュンとロッドを曲げてくれた正体はカワムツだった。
ルアーは半分インチキのパンサーマーチン#0フライ付きフックのものである。
今日はオヤニラミの発見は出来なかったが、次回に繋がる感覚は掴んで来た。そんな気がした。
子供の頃、春休みに宿題は無かったけど、この春はオヤニラミを釣る宿題を楽しみたい。

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  1. 2010/03/29(月) 19:30:46|
  2. 川眼張疑似餌釣
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筑後川水系オヤニラミ釣行(予定)  タックル準備編 

DSC01304.jpg
昨年秋のオイカワ釣行の際、偶然見つけた魚がいる。それは「オヤニラミ」学名は「 Coreoperca kawamebari」そうカワメバルである。

淡水のメバルならば・・・それを疑似餌で考えるのは僕だけだろうか?
現時点では環境省の絶滅危惧II類(VU)に指定され徳島県では採取を禁止されているが、一方でモラル無き愛好家?の手により各地で放流繁殖をしているという例がある。ここ有明海流入河川では比較的珍しい魚ではなく、昔から地元に住む釣好きなら誰でも知ってる魚なのである。

昨年の実釣では小さなニンフを沈め誘ってみたが、流れに上手く乗せる事が出来ずに肝心のオヤニラミには逃げられてしまった。生息域は少しだけ掴んだもののまだ触れた事も無い魚に憧れを感じている。

僕の妄想の中では、小さなワームやスピナーや小型プラグで釣れる魚として考えている。
そして少しづつ詰めてキャッチするその日まで楽しみたいと思っている。

そして最近タックルを準備した。

ロッド:UFMウエダ スーパーパルサーⅡ CS46UL/B 
4.6フィート 適合ルアー3~12g 適合ライン6~12LBという一昔、二昔前の設定の竿である。色々なロッドを考えたが小河川、ピンポイントの釣りでスピナーやプラグを駆使する釣りを想定し、岩や藻の隙間に正確にキャストとなるとショートレングスの貼りのある竿が有利と判断した。何よりもこの竿で釣りたい。

リール:ダイワ UL7 「ユーエルセブン」
まず何といっても名前がカッコいい、そしてデザインがダサい。これも一昔前のダイワの小型リールで大きなスプールに小型ボディ、飾りは無く、無骨でいて黒とゴールドの配色がPENNっぽくて、子供のリールっぽくていい。ナイロンの3LBを巻いた。メインギアにはモリブデン&エステルの自作スペシャルオイルを注入済みで回転は良好であり申し分ない。

ルアー:発掘したプラグ達
トラウトルアーのボックスをひっくり返して集めたプラグ達である。ICサージャーやソリッドミノーに初代シュガーミノー40mm、N氏に貰ったスカジットの小さなバイブ?色々出てきた。この他にはパンサーマーチンの#0やライトニンの#0を数個準備した。そしてワームはしばらく使わないと決めた。この釣では外道となる大型オイカワやハス、カワムツなども楽しみたいと思っている。

さて、あとは釣りに行くだけなのだが、サクラマス探しもオイカワ釣りもシーバスも時々バスもと色々欲張りな僕なので何時になるかはからない。でも何度か釣行してオヤニラミを手にしてみたい。

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  1. 2010/03/22(月) 00:23:18|
  2. 川眼張疑似餌釣
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筑後川シーバス釣行 3月 春なのに寒い夜。

春の日と呼ぶには冷過ぎた夜に筑後川へ向かった。外気温は3℃、星空の綺麗な放射冷却の日。
昨日までの風雨とは打って変わって風も弱く晴れた夜だった。連日とは行かないまでも、ここ数日は竿を振っている。
先月のバチ抜けの釣りも一段落している様子であり、この後は鱸の行方がわからなくなり、メインのベイトも不明確な季節へと移行して行く。

23時半、待望のファーストバイトがある。テンションを抜き流しての釣りなので、バイトの衝撃はラインを通しロッドを伝わり明確に「コンッ!」と甲高く掌に伝わる。直後竿を寝かせて走りに備えるが、掛かった魚は軽くラインをリールから引き出すパワーは無かった。直後ゴネゴネと頭を振る感覚を残してフックアウトしてしまう。そして今日は珍しく新品のルアーだったので回収後、ルアーの側面にライトを当てると確りと鱸の歯型が残っていた。

それから数分後、人影がこちらに近づいてくる。下流でキャストをしている様子。あのキャスト音は「釣友さん」だ。独特のキャスト音であり、空気を切裂きロングキャストをしている。
挨拶しに行くと、釣友さんは「バラシたもんね~抜き上げで外れた」との事。こちらもバレました。
「じゃあ帰ります~」と笑って去って行った。

二度目のバイトを探してキャストを続けるがアタリの無い時間が淡々と過ぎて行く。流しては回収、流しては回収という単調な?作業であるが、今年は総じてこの釣り方で釣れている。この釣り方は意外と適したルアーは少なく、市販品では数種類しかない。僕等は微妙にチューンを施して使い易い状態にしている。ルアーが魚を誘き出すのではなく、ルアーから魚に逢いに行く、そんな釣り方である。

午前1時に近くなり、釣場にまた人影が。
スーツ姿のその男はライトで水面を照らし何やら挙動が怪しい。こんな夜更けにそんな姿で登場したのは、毎晩の仕事帰りの見回りに来た「筑紫次郎氏」であった(笑)
やはりこんな日に釣場に居るのは仲間だけである。
そして釣り談義が始まり、バレたの渋いの言って、何時もの如くあーでもこーでもなく釣りの話をして帰っていった。

僕も帰りますとは言ったものの、「二度目のバイト」が欲しかった。とは言え明日は仕事なのであまり無茶は出来ない。もう一度周囲を見回すと一部だけ流れに変化を見つけた。あそこかもしれないとキャスト。

案の定、手前で魚がそわそわしている。
もしかしたら?と思った直後、「二度目」はやってきた。
「コツッ!!」と明確なバイトに焦らずゆっくりとラインを手繰る。
生命感のある重さがラインの先で動いている。
前回同様に軽いが、慎重にランディング。
画像 004
43センチのかわいい有明鱸?セイゴ?ハクラ?でした。釣られるのは大きくなってからとリリースして終了。

仲間3人が別々の時間ではあるが現場に集合というのが最近多くなってきた。
昨年だとこの先のシーズンが鱸を見失い、連日苦戦を強いられた時期になる。

今期はその間を埋める釣りをしたいと願いフィールドを後にした。 

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  1. 2010/03/17(水) 09:42:43|
  2. 本流・鱸疑似餌釣
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続 荒川サクラマス  海に行けなかった川マス達。

前回、荒川サクラマスのお話をさせて頂いたのだが、今回は「荒川本流ヤマメ」の話である。

埼玉県を流れる荒川にはサクラマス(川マス)も本流ヤマメも各支流には天然系のヤマメも棲んでいる。
秩父市付近の流れでも地元の釣師にサクラマスと呼ばれる大型になり、本流ヤマメの範囲を超えた ランドロック系サクラマス「川マス」が存在しており、餌釣りやフライ、ルアーの対象魚となっている。

僕がサクラマス、通称「川マス」を荒川で初め釣った頃のこと、埼玉県のとある町に昔の行きつけの釣具屋さんがあり、そこのご老輩に遡上してくるマスや鱸の事を伺った事がある。

そのお話によると昭和20年代後半~30年代の頃の事、「大ヤマメが下流の荒川で釣れたから魚拓をとってくれ」とお客が魚を持ち込んだのだが、そのヤマメは二尺に及ぶ大きさでご老輩(当時店主)の想像を超えた代物であった為「だいたい沢にヤマメはいるもんだ、ヤマメはどんな大型でも尺一寸、そんな魚はデタラメだ!」と言った。
しかし釣った本人は「いいや、ヤマメだっ!!」と主張し最後は「だめなものはだめ!」と追い返してしまったという。
そのやりとりが僕にとっては十分面白かったのだが、ご老輩は少しがっかりした口調で「今思えば、あれがおめぇーの言ってるマスなんだろぉなぁ~しっかり記録をとっときゃよかったいっ!」と話してくれた。

それから僕は荒川中流域へ釣行を重ねたが、サクラマスには逢えずに数年を過ごした。
やがて時が流れて本ブログに何度か登場してもらっている秩父市に住むN氏と知合い、荒川の大型ヤマメやサクラマスの存在が明確になる。彼の話によると尺は当たり前、50センチクラスも釣れるというものだった。
そして年間で50本以上本流ヤマメを釣るという。

そんなに釣れるものなのか?と最初は驚きであったが、実際の釣行を重ねて行くと本来の荒川の豊かさも彼の釣りの技術や素晴らしい視点、着眼点を身をもって知る事になった。
昨今では雑誌やネットで紹介され当たり前の情報となっているが、10年以上前には僕等以外のルアーを投げるアングラーなど皆無であり、N氏との釣りは驚きと発見の連続であり、常に新しい釣り方の開発に明け暮れていた。

逕サ蜒・002_convert_20100303231739

荒川には数箇所のダムと堰とで本流は魚の遡上が容易に出来ない川になっている。海に行く事の出来ないスモルトヤマメは本流で鮎を食らい大型になりサクラマスと変わらない姿になる。僕等はその本流ヤマメを実験台にサクラマスの釣り方や釣れるタイミングを勉強させてもらった。それでも毎年の魚の動きは変わり、一筋縄では行かず、ポイントの選択や遡行の方法、河原への降り方を工夫して行く中で、N氏の釣るスタイルと僕の釣るスタイルは互いに刺激を受けて進化もしていったと思う。

そんなある日、何時ものポイントでの事、毎日、荒川に犬の散歩にくる民宿の親父さんと仲良くなりここでも大変貴重な話を聞かせてもらった。
その親父さんは「どうだ釣れたか?よくここへ釣りにくるけど、ヤマメ釣ってるんだろ?でもよ昔は居なかったんだいねぇ」と話だす。昔は居なかったというのが気になり「なぜですか?」と尋ねると、ダムが上流に出来てから川が変わったという。という事は、川マスは適水温域が広がったから本流ヤマメとしてこのエリアにいるという事になるのではないだろうか?と考え始めた訳である。
もちろんダムや堰の影響で本来海に行く魚がロックされるというのもあるが、海に行かなくても本流で育ち海に行った魚と変わらない大きさに成長する事もできるということだ。
人為的に変化し続ける環境の中でマス達は、それを巧みに利用しながら強かに生きている。
渓流のヤマメのイメージは、渓流の宝石と言われ清楚で美しく儚くと女性的なイメージを受けやすいが、それは釣り人の妄想であり、何度も言うが大変強かで強い生命なのであると僕は思う。

そのヤマメ・サクラマス(川マス)を釣るということは、その生息域である源流・本流から 水路・池・湖・河口・海までその生息域の生態や行動に合わせた釣り方で釣る、フィールドと向き合う釣りなのではないか?そう思えてならない。

よく釣れるヤマメ。めったに釣れないマス。その差は規模に対しての絶対数の違いなのである。
また何時かそんな奇跡的な魚と出会ってみたい。

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/03/15(月) 12:24:59|
  2. 本流櫻鱒疑似餌釣
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兄貴達の背中を追って。

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ルアー兄貴達は今、何処にいるのだろうか?

僕の父親は釣りをしない。
だから釣りをする父親を持つ友人達が羨ましかった。僕に釣りを教えたのは祖父や叔父であるが、母親の実家なのでそうちょくちょく行く訳では無かった。
一番釣りを教えてくれたのは釣場で出会った兄貴達である。
今回はそれをお話致します。


僕がまだ野球帽を被って半ズボン履いてコイ・フナ釣りをしてた頃、兄貴達は短いリール竿に両軸リールでルアーを投げていた。「それ、いくらするの?」「どこに売ってるの?」「一個ちょーだい!」という具合に仲良くなると釣場や釣り方や投げ方などを教わった。それから時が流れて、僕はルアーを始めてイワナが釣りたくてブラックバスで練習していた。当時の子供にとってルアーの道具は高価だから兄貴達のお古を売ってもらったりして揃えていった。

釣場で知り合った数々の兄貴達。ルアー兄貴は、経験豊富で情報に詳しく、質問に何でも答えてくれる。そして人間臭くて情があって、少しだけお節介で、こと釣に関しちゃめっぽう熱い。
何より兄貴達が教えてくれた一番大切な事は、間違った事を「それは間違ってる」と正してくれた事である。
見て見ぬ振りが多い世の中で、
「他の迷惑になるからそうゆう方向に投げるもんじゃない!」
「みんな静かに釣ってる場所にバシャバシャと立ち込むべきでない。」
「そんな リリースの仕方はダメだ」
とまだ釣り少年だった僕に教えてくれたのは兄貴達である。


僕が大人になったら、あんな兄貴達の様な立派なアングラーになりたい。
子供の僕は素直にそう思っていた。

色んな名人、上手、天才、鬼才に色々な刺激をもらい僕の釣りが生まれたのであり、正確に言えばオリジナルの釣りじゃなく兄貴達の技のひとつひとつを自分の釣りに取り入れて行く事で今の自分のスタイルが生まれたわけである。

そして、そんな兄貴達は、僕の秘密のポイントを知っていて僕が釣る前にその場所でルアーを投げているものである。
タックルボックスの中には歴戦の証、歯型の付いた外国製のプラグがずらりと並び、自慢話の10や20は入っている。そんな兄貴達の釣りに纏わるエピソードに目を輝かせて聞き入る。兄貴達は更に「これはとっておきなんだけど・・」とかなりスペシャルな情報をくれたりする。何時しか釣りよりもそっちがメインで釣りに行く感じでもあった。

僕はそんな兄貴達の影響を強く受けて、当時はまだまだ「ハシリ」だったバストーナメントに15歳で参戦した。
まだNBCかバスオブジャパン主催のトーナメントしかなくて結構のびのび釣ってた気がする。レギュレーションとかは厳しくなくてトーナメントというよりも釣り大会という和んだ雰囲気だった。
その頃からだろうか、休日の野池というバス釣場で兄貴達の姿を見かけなくなった。

ルアー兄貴達、彼等はまだ釣りをしているのだろうか?

現役で釣りをされてる方もいると思うし、止めてしまった方や遠くに行ってしまった方もいるだろう。
彼等に僕は憧れを持ち、手解きを受けて、更に釣りを学び、釣りに導かれて 今に至る。

今の時代、頭を素直に下げて人に躊躇無く抵抗無く手解きを受ける人も少なくなったし、釣りを教えてくれる兄貴も少なくなったんじゃないかなと思う。同じ釣りに関わる者として仲良く出来て当たり前ではないのかと思うのだが。

皆様にとっての「兄貴」との出逢いはありましたか?
その「兄貴」は今でも記憶の中で生きていますか?
そして「兄貴」に成れましたか?

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/03/09(火) 17:54:33|
  2. 嗚呼、釣り人生
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荒川サクラマス  祖父との記憶の中で。

荒川のサクラマスというと新潟の「荒川」と思われる方も多いと思うが、これは埼玉の平野部を流れ東京湾に流入する荒川のお話である。

最近、東京湾でもサクラマスの漁獲が増え始め綺麗になった海に帰ってきたという話を聞くが、それは人々が環境やエコだのと騒ぐ時代になりようやく生き物に関心を持ち始めただけの事と僕は考える。

サクラマスが帰ってくる川にしよう、サケや鮎が遡上出来る様に魚道を整備しよう。
そんな川の環境への取り組みに熱く論じる前に、今の時代も命を繋げる魚や生き物の強かさを称える事とその実態を知る事が先なのではないだろうか・・と正直僕は感じている。

僕が幼少の頃には、既に荒川のカワマス(川マス)はいたのである。
カワマスとはブルックトラウトの事では無く、春から初夏にかけて川を遡る銀化ヤマメ、つまり小型のサクラマスの事である。30年前の荒川は今の数倍の水量を誇り釣をする時は身の危険を感じるほどの太い流れだった。

それがダムが増える毎に水は枯れて「瀬切れ」を起こし寂しい流れへと変貌を遂げた。

でも、人が造った構造物はダムだけじゃないのである。
過去には東京オリンピック開催の時代に利根川の水を導水して荒川に流した。

それよりも以前の話をすると、江戸時代以前、利根川も東京湾に流れる河川であった。
後に時の徳川家康が命じた河川事業が利根川東遷である。
これにより、利根川は鬼怒川へ繋がり、元の流れは江戸川として現代も流れている。

人は大河の流れさえも人の力で変えて来たという時代背景がまずあると云う事だ。
そこに魚道です、稚魚放流です、下水処理して流します。と言ったところで元には戻せないのである。

既に人為的な要因で大きく環境を変えられたにも関わらず、強かな「川マス」達はその流れを泳いでいた。
子供の頃は、大淵にその姿を見る事ができたのである。
つまり、荒川のサクラマスは昨今帰ってたのでは無く、昔から居たのである。

ただ今よりも数倍水量が有り、豊かな川だった半面、台風で大水はよくある事だった気がする。

まだ、そんな暴れ川だった時代に僕の祖父は鮎掛け「コロガシ漁」をする釣師だった。
元々ヘラ師であった祖父は、ヘラを引退すると川に行き投網や四つ手を使い季節の魚を獲っていた。
所謂、にわか漁師である。その祖父の口癖が「あの川には銀色の鱒がいるんだ、いや鯉やフナじゃねぇ」
というものである。

そんな祖父も元々腎臓を患っており、更に年齢的な事もあったが何時しか釣りをしなくなった。
そして、病に倒れ闘病生活を送る事になる。
見舞いには何度か行ったが、衰弱して嘗ての面影は消えていた。

ある冬の日。
僕が鯉釣堀で釣りをした帰り道、亡くなった事を知らせる連絡が入った。
浮木を見ながら祖父との昔を想い出していた日だった。

祖父がこの世を去り帰らぬ人となった年の初夏。

祖父の言った真実を僕は釣る事となる。
逕サ蜒柔convert_20100303231951
その夜、仏壇に線香を焚くと祖父に昔の事や今日の出来事、そしてこれからの「釣り」について報告した。
子供の頃から慣れ親しみを持つ釣場「フィールド」に僕が釣りたかった魚が居たのである。
利根川を彷徨い、北陸や東北に遠征を重ね、未だ釣れない魚を求めて実に不毛な時代を過ごした。
僕が子供の頃に見た「川マス」は20歳を超えた僕に釣られたのである。
祖父が居たから今の僕の釣はあるんだ。この魚を見せたかった。そう思えたら目頭が熱くなった。

それが荒川のサクラマス(川マス)である。

ヤマメサイズの小型ではあったが、そんな事はどうでもよかった。
祖父や叔父が狙っていた魚を獲った事に意味があるのだと信じた。

それは、昨今、噂のある秋ヶ瀬堰や、中央漁協管内ではなく。
武蔵漁協管内で釣ったのである。

もう15年も前だが、他に4本掛けて写真の魚を含む3本キャッチした。
最大でも40センチ前後までであったが、更に大型が居る事もわかった。
きっと今でも時期になれば遡上してくるだろう。

僕以外にルアーを投げる者は誰も居なかった。
子供の頃からアングラーの姿など見る事は無かった。
祖父が掴みかけた獲物が「川マス」であり 遠く東京湾から稚鮎達と共に遡上してくる。
遠くの秘境じゃなく足元のフィールドに好敵手達が泳いでいる。
それをこの魚が教えてくれた。

今現在は、あの場所で、この魚を追うものはおそらく居ないだろう。
この記事を読まれて ピンときた方、貴方に託します。

やがて何時しか僕もその釣場で竿を振る事も無くなり。
今、僕は筑後川の幻を追いかけている。

テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/03/04(木) 00:54:29|
  2. 本流櫻鱒疑似餌釣
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:21

プロフィール

Megaceryle

Author:Megaceryle
■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

書籍 東洋式疑似餌釣研究所 2008~2010傑作選

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過去記事から編集をした電子書籍です。 こちらも宜しくお願い致します。

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