コピー (3) ~ b1 東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所             2009年03月

東 洋 式 疑 似 餌 釣 研 究 所            

もっと自由に もっと深く 人と魚との出逢いを求めて。

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サクラマス 自分の居場所は何処だ。

今夜は週末、家族を連れて食事に出かけた。釣の事は少し頭から切り離して家族サービスのつもりだった。20:45携帯に着信のサイン確認する。そうN氏からだ。3月は山形の赤川にいくのが僕等の毎年恒例であった。彼は僕が行かなくなっても通っていてくれている。

電話に出るとN氏は、「おう、獲ったぞ!」と毎年お決まり台詞。
僕「へぇー68センチ?70センチ?? 3.8キロ?4キロ?」と冗談を入れる。
N氏「いやーそんなにでかくないけどさ58センチ2.8キロ」
僕「おめでとう!でも平均サイズじゃん 次も頼むよ!!」と一見冷静に会話は弾む。

もちろん仲間の釣果を素直に喜ぶことは出来るし、僕の中でサクラマスは片付いたジャンルであったはずなのだが、この際本音を言わせて頂くが僕の心の中はあんまり穏やかではいられない。

その昔、サクラマスの魔性にやられた僕の心は、嘗ての後遺症で現在になって理性と感性のバランスが崩壊し始めている。その理由はいたってシンプルで九州の本流での結果を出せていないからに他ならない、情報収集の段階では50センチ個体のヤマメは何箇所かの河川で釣れた事を確認しているが、仕事、家庭、シーバス(夜)サクラ(昼)では時間はまるで足らず、このまま駄目になりそうなくらい不安だ。もうあの魚体に5年は触れていない。まさに禁断症状である。

未だに見えない釣りが僕に語りかける。お前が居る九州にその魚がいる可能性は低いが、お前は釣り続けるのか?それとも止めるのか?という事だ。誰よりも本流を見続けて、サクラを釣る為のテクニックや読みは人一倍持っているはずなのに、フィールドに立ち続けていない僕は、もう彼等よりも5年以上も遅れている。  まだ間に合うのか、手遅れなのか・・・・・・
利根川時代    今期のテーマである 情熱。
それがどれだけ難しいものかを思い知った一日だった。
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  1. 2009/03/27(金) 23:38:10|
  2. 嗚呼、釣り人生
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ZEAL マレオ

ソルトでもトラウトでもあまり馴染みの無いメーカーであるがZEALというバスプラグなどの専門メーカーが有る。一度倒産に追い込まれた様子であるが現在も復活したとかしてないとか聞く。
PIC_0252.jpg このミノーはマレオという名である。製造は1994~2002?年くらいまで各サイズを小ロットで製造していた。実に奇抜な色彩であるが、バスプラグのメーカーならではのセンスかと思う。
前代表の柏木さんには高校生頃、ルアー釣りの専門誌タックルボックスの取材の時に会った事がある。多少個性の強い人間ではあるが、憎めないオヤジである。
さてこのマレオであるが、はっきり云ってアクション意外の性能は全て捨てている。必要以上に飛ばない潜らないが、キビキビと樹脂性のミノーにしてはかなり泳ぎは良い。
一番驚いたのはその製作の拘りである。インジェクションプラグはお菓子のモナカの様に左右二つの部分を組合わせて電気溶解させて張り合わせ作られるのでるが、プラ型(プラスチック成型金型)を作らせたら日本が世界一の技術なのではないだろうか。このプラグにもその技術は惜しみなく投入されており、張り合わせ部に寸分の狂いなくバランスは非常に高く、トゥールチューンの必要性も皆無である。現在は製造されておらず入手は困難なプラグにはなるが、僕の手元には数本残っている。
画像一番下の白いヤツは、初回ロットの8センチで94年製、リバーシーバスに効果があった今でも無数の鱸の歯型がボディに刻まれいる。その上ピンクの10センチ95年製は白鮭に良かった。ピンク頭の12センチは02年製、大田区の海老取川にて予告ホームランで鱸を釣った。一番上はアマゾンという最大サイズであるが、これは九州に越す際、餞別で頂いた物。それぞれに深い思い出がある。
今は使う事は無いが、たまにはタックルボックスから取り出し思い出して眺めたりしている。
ミノープラグに重心移動がもし当たり前にならなかったならば、こういう泳ぎという性能が勝敗を分けたのかも知れない。飛ばなくても魚は近くにいる、もしくは静かに待てば近くまで来ることを僕はこのプラグに教わったのかもしれない。

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  1. 2009/03/26(木) 23:46:58|
  2. 小魚型疑似餌針
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次世代ルアーの登場 

ラパラやボーマーやK-TENが使われていた時代も長くは続かず、やがて、アイマとかメガバスとかDUOとかジップベイツとかのメーカーが強くなりだし、徐々に僕等のタックルボックスの中身は変化していった。丁度そんな中、メガバス トリックダーター X-80が誕生した。
時は、1999~2000年頃だったと記憶している。確か、北海道標津町にある忠類川が解禁した年かその翌年頃だった。
当時メガバスというブランドは抱き合わせ商法とか抽選商法とかで釣具屋が釣師を釣るルアーであったので興味は無かったのであるが、東北地方遠征の折には地方の釣具屋でバスの連中のお土産用に購入はしていた。僕が実戦投入したのはSW(ソルトウォーター)バージョンからである。その前に使っていたのはリップレスベイトと呼ばれるメガバスの中では人気のあまり無いバイブレーションである。
生意気に重心移動の機能があり、SS S FS と同一ボディで沈下速度が異なるバージョンがある。東京湾ではこのリップレスベイトとTDバイブとラパラがあれば大抵のフィールドは攻略できたものであった。         リップレスベイト     釣り人の意思とは別に、ルアーが意思を持った様にふらつきダートする。それがX-80である。色々な意味でオートマチックである故、誰が使っても釣れる事から、SWバージョンが追加されると東京湾のボートゲーム、及びオカッパリのアングラーの間で一世風靡するまでになる。
X80.jpg 丁度その頃、旧型バルサ製ラピッド(アングラーズ・リパブリック)が欲しいという友人がいて交換したのがX-80SWであった。
その性能を試して見たくなった僕は、早速、8月前半の蒸し暑く淀んだ夜、有明ふ頭橋の橋脚裏のシェードにコイツを打ち込んだ。パッケージ裏の説明どうりに、スレきったメジャーフィールドの・・・タフコンディションの・・・と選んだ場所だった。
なるほど確かに簡単にダートするのね?と感心しているとシェードから明部に抜ける直前でいきなりのバイトである。答えは65センチのシーバスを叩き出した。誰もが狙う場所であっさり釣れてしまったのである。
この時、とうとうルアーが魚を釣る時代が来たのだと思ったものだった。
その後釣れに釣れて面白くなくなり、封印する。もちろんどうしても魚が欲しい時は使っていたが、このオートマチックルアーで釣れても僕の技量じゃない気がしていた。丁度、相反するのはラパラCD-7なんだけど、よりストラクチャーをタイトに狙いだすと、この手の勝手にダートするルアーは逆に扱い難い存在になっていった。
とはいえ、このX-80を真似たルアーも数多く出回っている事から、この当時のルアーとしては独創性が強く、唯一無二の存在であった事は、ほぼ間違いない。港湾部の釣においては1個はタックルボックスの底に忍ばせておいても損はないだろう。

あれから10年近く時は流れたのであるが、今も昔も僕は、次世代ルアーも20年前のルアーも使いこなせるアングラーになりたいと願っている。

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  1. 2009/03/24(火) 01:23:10|
  2. 鱸用疑似餌針
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有明海とその源

筑後川のスズキも気にはなるが、潮汐の少ない時期なので今回は、筑後川 鱸(シーバス)通信の筑紫次郎氏と二人、有明海沿岸部調査釣行&ランドロックサクラマスチャレンジの二本立てとなった。まずの狙いはメバル、タケノコメバル。

午後11時久留米を出発、まずは筑後川の状況を確認。筑後川の仲間(さやはるさん)と遭遇し状況を聞くがさっぱりとのことであったが、「でも根性で釣るまで帰らないものね?(笑)」と言葉をかけて
再び筑紫次郎氏と共に一路、海を目差す。
車内では何時ものように、仕事の事、世の中の事、地域の事、自分の事、もちろん釣の事と話題は途絶える事はなく楽しい一時を過ごした。

そして到着後、タックル準備にかかるが、僕はここで重大な忘れ物に気が付く・・
「あれ?ルアーが無いぞ?!」自宅玄関にルアーを用意して車に積まずに出発していたのであった。一気に戦意を失い掛けたが、筑紫次郎氏のご好意でメバワームセットを貸して頂いた。実は過去に二度ほどこのエリアには釣行しているものの、僕は魚に逢えていない(ヤリイカ小は捕獲)という曰く付きのフィールドであるが、今回は雨が降っていないという非常に釣り人側にとっては好条件に恵まれた。

現場の状況としては、水面ではここでもバチが少し抜けており、時折見せるボラジャンプと捕食しているシーバスらしき魚の反転によるギラーンという信号。僕等はすっかりシーバス狙いで一時を過ごすがカスリもしない。やがて潮が満ちこみメバル地合到来。カケアガリ付近に漂わせているワームにアタリが。
takenoko2.jpg       非常にトルクフルな引きで愉しませてくれたのは人生初のタケノコメバルでした。その後同種を追加し、仕上げに普通の金メバルを追加し、筑紫次郎氏にシーバスらしきバイトがあったものの、ランディング寸前でラインブレイクにてアタリは終了。あげく空は泣き出す始末。

夜明け前の時間に海を後にして今度は福岡県内某ダム湖にサクラマス狙いで移動を開始するものの、途中睡魔に襲われ、二人ともコンビニの駐車場にて意識不明の重体になる。(疲労で重い身体の意)
残念な事に、朝マヅメのサクラには間に合わず、現場に到着すると午前9時を過ぎていた。
湖畔の桜も咲き湖水の水温は13度と意外にも高く、増水した岸際のボサでは盛んにヘラブナが産卵をしていた。ワカサギの産卵接岸は、僕の経験と観測では8度~11度なので少し遅いか・・・・とは思ったもののバックウォーターに移動。20~10センチほどの銀化したヤマメがライズをしているポイントを発見した。早速タックルの支度にかかり、湖面までの階段を下りていく。
実釣を開始してすぐに気が付くことになるのが、ヤハリ甘くはない・・・という状況であり、フィッシュイーターではないプールのヤマメは意外にも渋く、ルアーを数回チェイスしたもののフッキングには至らなかった。
魚の成長度合いからいっても、もう少し先の時期に増水後再挑戦したほうが良さそうである。
320キロの移動距離に釣果はついてこなかったが、タケノコメバルのから揚げは美味であった。
今回の釣行で豊かな山が有り、豊かな平野と干潟があり、そこに僕等のフィールドである河や海がある有難さを再認識した。当たり前であるが、当たり前に感謝すべきことであろう。

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  1. 2009/03/21(土) 08:23:38|
  2. 沿岸小物疑似餌釣
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バグリーズ バングオー(河鱸の黎明期)

僕のシーバスフィシングは今では有名になった利根川で始まった。今から約15年前である。
当時はリバーシーバスという言葉も、デイゲームというジャンルも、PEラインも無かった時代であり、試行錯誤とか暗中模索とかそういう釣だった。シーバスが地元の川にいる?そんな情報が突如舞込んできたのは8月、お盆休みの前だったのを記憶している。僕は何時ものトラウトタックルにあるだけのミノーを用意してポイントまで車を走らせた。ラパラやマーベリックにタイガーにバングオーとロングA。トラウトはスプーン中心だったから持ってるミノーはバス釣に使っていた物で、特別シーバス用という訳ではない。ポイントに到着して、状況を観察すると、オイカワにワタカ、ハスなどの小魚と沖目には鯔が飛び跳ねていた。なんとなくクロギンだねと選んだのはバングオー4インチである。
沈んでいるテトラをかわしながら表層をリトリーブ。数投で答えは僕の目の前に横たわった。
テールウォークに鰓洗い、シルバーメタリックのボディ、背鰭の黒点、独特の匂い、ざらついた鱗。
その全てが鱸、シーバスであることを、僕は心に深く刻んだ。
午後4:00、フッコ42センチ。
あっさり釣れてしまったのであるが、なーんだ簡単じゃんとは思わなかった。
なぜならその後7時までキャストしたがアタリは皆無であったからだ。
バングオー      (写真はシーバスを初めて釣ったバングオー4インチ)

翌日の同刻に同じ場所で張り込む。夏の夕暮れは蒸し暑く、アタリもなく時間だけ流れていく。慣れない流れでのミノーイングによる鱸釣は、0か1かの釣であり、釣れなくても当然で釣れたら運が良かったという地合任せの釣であった。
午後6:30諦めかけて昨日のバングオー4インチ クロギン。テトラを上を静かにローリングしている。
巻かなくても上手く泳ぐルアーである。キラキラと夕日を反射しながらその存在を伝えていた。

その後、突然である、テトラの下から大きな魚体が凄いスピードで浮上した。

食うのか?食わないのか?どっちなんだ?と思った時にはバングオーはその大きな口に吸い込まれていった。魚との距離は5mを切っている。ラインは6ポンドナイロン直結だ獲れるはずがない。
即座に愛機カーディナル4のベールを起こしラインを送り込んだ。
ファーストダッシュはコレでなんとか交した。しかし今度は鰓洗い、その下にはテトラ。時間をかけてゆっくりとラインをたぐり徐々に魚との距離を詰めた。カージナルのドラグはそんなピンチの時、その性能を存分に発揮してくれた。その光景を見ていた非トラウト淡水魚フライマンが駆けつけてくれた。
ランディングはここでと目で訴えている。僕は、徐々にそこに魚を誘導した。
運命の助っ人は素早くハンドランディングしてくれた。

足元で胸鰭を動かしているのは、もうスズキと呼んでいい71センチであった。

そしてシーバス臭い手でガッシリ握手を交した。

「おめでとう!よく獲ったね!」と声を掛けられたが、僕は心臓が口から出そうなくらい興奮していた。
「まぐれです」と答えると、「狙ってたんでしょ?昨日もいたよね?」と言われ「まあ、そうです」と答えた。「こんなところにシーバスがいるんだね!このフィールドは大事にしたほうがいい」とフライマンは話していた。

そう僕が釣ってしまったのは、河口から100~150キロ以上も上流に遡上した スズキなのである。

その後、この釣果は話題を呼び、数名の仲間達がこのフィールドに通うことになるが、この年、後にも先にも河の扉はこれを最後に閉じてしまったのであった。
その後、別のポイントに沢山いることがわかり、そこがメジャーフィールド化したのであるが、僕と当時の仲間達はこのフィールドを忘れることは無いだろう。その昔、熱いシーバスの夏があったことを。

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  1. 2009/03/15(日) 23:54:34|
  2. 鱸用疑似餌針
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筑後川シーバス (3月)

僕の5シーズン目の筑後川であるが、東京湾や千葉でやってきた釣りと地元の筑後川の釣が融合し始めて今年の春を向かえた。そして一つの答えは、筑後川バチパターンである。
何でもない日常の中、夜な夜な釣行を重ねてきた筑後川であるが前回の40センチ台キャッチから調子を取り戻し、今回は明確にバチを意識した釣で僕の標準タックルであるCPS&PEラインでのバチパターンに挑んだ。昔は隅田川の河口のエリア、誰もが聞いたことはあるお台場でバチパターンを何度も経験してきたのであるが、此処筑後川のベテランアングラーの話ではバチ抜けなど有明海には存在しないという話を聞き、僕自身も疑うことなく今期まできてしまっていた。郷に従えというのは確かなのだが同じ沿岸部でのシーバス釣においてバチを外すゲームのシーズナルパターンはいまいちピンときていなかったというのが正直なところだ。
この冬、この筑後川で知り合い釣行を共にしてきた筑紫次郎氏とその釣友さん。彼等とトライ&エラーの釣行の中で少しづつバチ抜けの事実が明らかになり、そのパターンの確立に着手した。

そして その回答なのであるが、バチパターンは存在する!ということである。

大潮と満潮が重なる日、当たり前のように バチは浮遊し始めた。

偏食をするシーバスには、嵌めた釣り方、つまりバチにはバチの釣というのがあるのだ。
komomo55.jpg これが今日最初の答え。アイマ コモモ SF125チャートバックで最初の55センチ。
向かい風のラインスラッグによるドリフトの釣り。意図的に弛ませたラインを風の力で流しルアーを漂わせるとあっさりバイトしてきた。
チキチータ50    更に風が増し、流速が上がりだしたポイントに ハルシオン チキチータを躍らせると水面炸裂しロッドが捻じ曲げられた。50センチ。
ブーツ90703   レンジをはめ込み僅かなルアーヘッドの上昇でバイトに持ち込んだのはブーツ90での70センチ。
DC9.jpg  逆風、真っ向向かい風をデュオDC-9バレットでロングキャストし沖からキッチリ漂わせ、派手な水面爆発を起こした70センチ。

今回は、昔の感覚が蘇ってきた。そう、以前はこの感覚で釣りをしたものだった。

次はこのこのルアーでこうやって釣りたい。

そうして様々なルアーで釣っていたのが僕のシーバス釣なのだ。今回使ったルアーは全て筑後川での実績など皆無である。 得意ルアーは自分で得意になるものであって他人のヒットルアーではないことを再認識させられた。稚鮎やエツに食性が変化するまでの間、もう少しこの釣り方を試すことになりそうである。

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  1. 2009/03/12(木) 04:03:59|
  2. 本流・鱸疑似餌釣
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湖のニジマス

鮎の友釣が盛期になり渇水を迎える8月、僕等は高地の湖を目差す。通常であればトラウトは沈黙する季節であるが、ある条件が重なると一転し、信じられない釣果をもたらす。
その事実をを知ったのは20世紀最後の年であった。真夏に関東地方を縦断した大型台風は、暴風と豪雨をもたらし僕等のフィールドであった本流の河原を跡形もなく濁流に飲み込んだのであった。
台風の爪跡は深く、1週間後になってもその濁りは回復することはなく、週末本流でのキャンプを予定していた僕等は途方に暮れてしまったのだが、そんな時は相談して釣り場を探した。
電話でN氏がこう切り出した「こんな時は湖でスプーンでも投げるか」
僕も久々に湖もいいね~!となり、半分はヤケクソの投槍で標高1500m高地の湖を目差した。この湖の平均アベレージは20センチ~25センチ。
ある意味フライではメジャーなフィールドであるが、大型など見込めない厳しいフィールドのはずだった。午前4:00現地に到着するとしばしの仮眠をとるが、数年ぶりのフィールドに少々興奮気味の僕はなかなか眠れず、あれこれ考えているうちに夜が明けてしまった。
売店が開くと、そそくさと遊漁券を買い早速湖岸を釣歩く。この時の相方は魚野川をはじめ本流を共に戦ったN氏である。実はこの当時からみても随分前、二十歳頃になるが、僕はこのフィールドでフライをした事があった。遠投したニンフに25センチほどの綺麗なブルーバックのニジマスが2匹、僕のフライを捉えたが、他は何も当らず虚しくポイントを後にした思い出があった。
それをN氏に話しながら、水温が低いと見込めるインレットを目差した。
この時の水温は表層で22℃完全にアウトかと思うくらい温い水だったのを記憶している。案の定あたりの無いまま時間は過ぎて行ったのだが、当然餌釣もフライの方も釣れていない状況であった。
しかしである。先の台風は確実に湖水をターンオーバーさせ沖合いではライズも見られた。
「ウン。釣れるだけの活性は有る。」僕等はそう踏んだ。そうして湖のコールドスポットを探してまた歩き始めた。やがて湧き水が流れ込む小さなインレットを発見する。流れ込みの水温は9℃、湖水とのその差13℃である。そしてそのチャネル沿いに湧き水の証、ポコポコと小さい泡を発見した。
5gスプーンをキャストしていた同行N氏が言う、「ここは水が重いな」と。
そう、彼はルアーの引き抵抗で僅かな流れを感じ取る能力をもっている。早速N氏は25センチほどのアベレージをキャッチする。僕も負けるものかとキャストを繰り返すがなかなか釣る事が出来ずに時間は流れて行ったのだが、遠くを見回していると、もう少し奥のポイントの水面に異変を感じた。
あれはライズっぽいな・・・。
移動して表層用の3gを遠投。リトリーブ直後にがっちり咥えたのは40ジャストの良型だった。
そしてその直後、僕等はその場所がパラダイスであることを知る事になる。釣れば釣るほどサイズは上がり、釣れる度に爆笑しながらキャッチする。しかもすべて40センチ以上、もちろん半径一キロ以内に誰もいない。そこからの3時間程で僕の合計は13本仕留めて終了した。湖での8月、快挙である。
虹湖 後にも先にも、その台風の年だけ湖の扉は開いたのだった。もしかしたら成魚放流なのかもしれないけど、とにかく型はよく魚体も綺麗だった。
現場にいたフライマンや色々な人にそのことについて探りを入れてみたけど、知る人は皆無だった。
ただその夜、友人のフライマンに話すと彼は翌日現場に急行し50~45センチを数本キャッチした。彼曰く「聞いたポイントだけライズがあるんだよ、こんなサイズ今まで一度も聞いたことはない」と話していた。その後4~5年は通ったが、その年を上回る様な釣果に見舞われる事は無かった。何時ものアベレージ25センチの湖に戻ってしまったのである。まあ、小さい魚がいるんだから大きいのがいて然るべきなのだけど、未だに不思議でならない。フィールドには爆発的に釣れる時が必ずあると僕は信じている。そしてその瞬間にフィールドに立つことが無ければ誰もそれを知らないという事になる。今も昔もそれは変わらないのではないだろうか。

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  1. 2009/03/10(火) 23:07:17|
  2. 鮭・鱒族疑似餌釣
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遡上トラウトを求めて

子供の頃に見たニジマスやヤマメを釣りたくて、祖父に聞いた謎の鱒(サクラマス)が釣りたくて僕はトラウトの世界に突き進んで行った。そしてインターネットも普及する以前の情報といえば、釣人や地元の漁師から聞いた情報が一番有力であった。何を間違えたのか本流から始まった僕のトラウト釣りは、やがてダムや海からの遡上物を求めて東北地方を釣歩くスタイルになっていた。当時の愛車ランクル60の走行距離は年間約3万8千キロである。通勤にまったく使用していなかったことを考えると異常な走り方であったに違いない。働いた給料の全ては釣行費と釣具に注ぎ、休みになれば深夜高速を飛ばしては北陸や東北に飛んでいく。釣れても釣れなくても季節が変わる中でフィールドを変えて様々な釣をしていた。
あの当時、それをして得たものは何だろう。魚は確かに釣れた、大物でもない小物でもないそこそこのサイズをそこそこ釣って、人並み?な記録を持ち満足していたのではないだろうか。
僕が注目していたのは、サクラマス、アメマス、カラフトマス、シロサケという海から来る魚達であった。渓流に比べれば容易に大型が釣れるのと禁漁や規制、規則が厳しく釣が出来る場所は限られていたのでローカルルールで釣が可能な場所というのを探し求めていた。(キープしない釣り)
やがて下北半島の小河川でカラフトマスが釣れるという情報もそんな時期に飛び込んできた。情報元は一枚のFAX、叔父が青森の仲間から送ってもらったほんの一枚。僕はそれを見た瞬間に行くことを決意してしまう。渓流のルアーの経験も無い僕は、手当たり次第使えそうなルアーを買い漁り準備にかかる。そのまま行き着いた7月の釣行で無事、雄・雌のフレッシュランのカラフトマスをキャッチした。
下北半島                  その年の8月半ば過ぎ、台風が翌日通過するというのに竿を出し、無事に獲物をキャッチする直前のショット。この時僕はバラしてなるものか!と心の中で叫んでいた。梅雨が明けた夏の小河川は渇水しているので完全なサイトフィッシングになる。そしてこの様な写真を残してくれた釣仲間に感謝である。今では公にサケ・マスは調査目的での釣が許されているが、当時は黙認とかいう闇の釣であった。もう15年近く前なので時効ですかね?まあ全て海の魚も含め、当時はオールリリースであったが・・この直後、スカジットの皆川さんがこのカラフトマスの釣をビデオにして、その後北海道の一部がサケ・カラフトマスを解禁させ今の日本のサーモンフッシングが幕開けしたのである。もう僕はこの釣をすることはおそらく無いが、ダムや海の遡上トラウトは本流にはない魅力がある。何も居ない、小さなヤマメしかいないような渓流に突如、大型トラウトが姿を現し、小場所の大物という特殊なジャンルの釣りを僕等に与えてくれる。当時の僕の竿はUFM UEDA トラウトプラッキングGS-702である。本当に小場所の大物に適した竿である。でも、あれから15年釣りをした今の僕が行くのならもう少し違うセッティングで望むだろう、雑な釣りのわりにはフィールドが良かったから結果が出たのだと、今はわかる。

当時色々情報を下さった八戸のルアーマンの方、大変お世話になりました。本人さんは覚えていないだろけど、その方は渓流にしてはやや強めのウエダのCSⅡの6.5フィートに5ポンドラインを使われてました。そのタックルセッティングが実はすごく参考になったのです。

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  1. 2009/03/05(木) 00:03:25|
  2. 鮭・鱒族疑似餌釣
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本流のトラウト ニジマス

さて3月、全国で河川が解禁となり皆様の釣果報告などが飛び交う中であるが、僕はスロースタートでゆっくり早春のシーバスなどを愉しんでいる。解禁前や冬のうちに放流されたトラウト達はまだ緩く弛んだ流れにユラユラとしており、餌釣の地元おじさん達の餌食になりやすい。解禁当初に放流場所で事実、乱獲とも云えるべき光景をよく目にしたものだった。
しかし幸いにも生き残った警戒心の強い逞しい鱒達は、下った本流やダム湖、或いは更に上流へと移動をして野生化してゆく。そしてGW明けの初夏の日差しは、瀬に鱒達を集めてくれる。本流の水温が10度を越えるといよいよ本格的なシーズンのスタートとなる。僕が本流を、一番楽しいと感じるのは5月中旬~6月末までである。そして大型化したトラウト達は普段、誰もが攻め難い流れ中に必ず泳いでいる。その付き場が変化するとき、川の扉が開く。
僅か数日とチャンスは限られているのであるが年間を通してもっとも近づけるのは魚が移動をしている時であり、鉱脈を当てれば毎日同じポイントを叩いたとしても次の日には別の魚が入ってくるのである。
本流ニジマス写真は10年ほど前に利根川下流域でキャッチしたニジマス、実はこんなサイズがゴロゴロいる。それが釣れるのかは別問題であるが、魚の移動や付き場を掴むと比較的容易に釣る事が出来る。それは、魚野川でも荒川でも千曲川でも同じであった。
一川三年(ひとかわさんねん)という言葉を仲間が話していた。どんな川でも三年間毎日の様に通う事で川の表情が、魚の付き場が見えてくるそうだ。僕は物覚えの早いほうではないので人の倍近くは時間を要する。でも通い抜いた先には必ず結果として魚は答えてくれたものだった。
サクラマスが一旦深場に沈み、鮎が苔を食み、本流ヤマメが急成長する頃、このニジマス達も野生を取り戻す。本流の釣り方に大きな差はないのであるが、ニジマスは少々小さいルアーが好きな魚ではないだろうか。大きなミノーやスプーンよりも小型のスプーンや70mm以下の小型のシンキングミノーでよく釣れた記憶がある。そして鰭の回復した瀬のニジマスはヤマメの比ではなくファイターである。まさに川の中の青物である。トラウトタックルで高性能ドラグの必要性を一番感じる魚種ではないだろうか・・・・・ジャンプも激しいが鋭いダッシュで走られる事も多い。
そしてニジマスにもまた銀系の細身で素早いタイプと、ずんぐりむっくりした個体で黒点の多いタイプと最低でも2種類はいる。そして驚くべき事実は、意外とあちこちで他のサケ・マスの様に産卵して稚魚が居ます。本当に日本の川に適応した外来魚である。そして淡水のルアー釣り、(内水面)ではバスに次いでポピュラーな魚種ではないだろうか。なーんだ虹かぁ~ってヤマメ狙いの人は嘆きますが僕はこの虹君は大歓迎です。

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  1. 2009/03/04(水) 01:05:41|
  2. 鮭・鱒族疑似餌釣
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プロフィール

Megaceryle

Author:Megaceryle
■北は青森県~南は九州まで釣歩いた疑似餌釣師です。

源流から沖合いまで疑似餌で釣れると聞けば何処へでも向った時期は終わり、現在は筑後地方での疑似餌釣りを楽しんでいます。

沢のイワナから青物まで何でも釣ったら面白いと思います。

今までの僕は、人から釣を学び自分の釣りにしてきた。
今現在の僕は、人に自分の釣を伝えたいと思った。
此処からの僕は、誰よりも釣を楽しんでやる。

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BlueBlue

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「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」

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株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

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釣りと釣り人をニュースにする、NEWなNEWSログ

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筑後川 有明鱸(シーバス) 通信

筑後川有明鱸の釣仲間 「筑紫次郎」氏のブログ。 過去数年間に渡る豊富な釣行データは必見です。

陸っぱり疑似餌研究所

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「筑紫次郎」氏運営のサイト。 「陸っぱり疑似餌研究所」は フィールドの選定や開発を行い 「陸っぱり」からの「疑似餌」を使った 「釣り」に焦点をあて、 「知的好奇心」よりフィールドや魚種の研究 疑似餌やタックルの研究開発を行うことを 目的に設立されております。

八丈島のアシタバ青汁

健康上級者の青汁

 

健康上級者は釣も上級者! 明日の為におすすめです。

アマゴとヤマメ釣り 渓流茶房 エノハ亭

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ブログ:九州の渓流釣り「憧渓」さん運営のHP。 「えのは」とは?九州の渓流とは?を大変わかりやすく紹介されています。 只今、渓流釣りのビギナーズスクール開講中!

プロショップ オオツカ トラウトブログ:内藤 努のSweet Stream

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昔からの釣仲間である内藤氏の勤める「プロショップオオツカ」のスタッフブログ。最先端の渓流ベテランアングラー。

風来房

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千葉県房総半島発のブログ。ショアからのヒラマサを狙う男の世界です。シーバスやヒラメなど河やサーフの釣行レポートも見所です。

東京湾シーバスガイド スズヤ

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四半世紀以上ガイドを続けてる凄腕の親子です。 僕がお世話になったガイド船、スズヤのHPです。 東京湾のシーバスで腕を磨きたい方はお勧めです。

naniimo

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自然(nature)と協調した 素敵な(nice)映像(movie)を製作している。 ㈲ナニモさんのサイトです!

YGL寄居 (閉鎖中)

YGL寄居

40年の歴史ある管理釣り場。 僕のスプーニングの原点でもあり、お世話になった釣り場です。 常連のメンバーも素晴らしい人ばかりです。 禁漁期間に腕を上げたい方にお勧めです。 ※2010年 現在閉鎖しています。

Flyfishing from  Mt.Pigeons!

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埼玉発、フライフィッシャーマンの「しげさん」を中心に運営されているサイトです。渓魚~里川のオイカワまで楽しんでらっしゃいます。

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